2009.09.24 Web posted at:  19:56  JST Updated - CNN
サイエンス

アレルギー性鼻炎の患者、8割が「性生活に影響」と

(CNN) 花粉やほこり、ペットのアレルギーで鼻詰まりや目のかゆみなどを訴える患者の8割以上は、これらの症状によって性生活に影響が出ると感じていることが、米国の耳鼻科医らの調査で明らかになった。研究チームでは、患者の生活の質を向上させるうえで、現場の医師がこうした声に耳を傾けるべきだと指摘している。

研究はオハイオ州クリーブランド病院のマイケル・S・ベニンガー博士らが実施し、結果を医学誌「アレルギーぜんそく紀要」の最新号に発表した。

同博士らは、アレルギー患者、アレルギーではないけれど似たような症状を示している患者、アレルギーでもなく症状もないグループの計700人以上を対象にアンケート調査を実施。睡眠や疲労感、性生活などの状態を尋ねた。

その結果、睡眠については、アレルギー患者で「まったく影響がない」と答えたのはわずか3%だった。「ほとんど全員が睡眠への影響を感じているようだ。息が苦しい状態ではよく眠れないのだろう」と、ベニンガー博士は話す。

また、性生活への影響は「まったくない」と答えた人が3%、「ほとんどない」が27%。一方で「時々ある」とした人は39%に上り、「ほぼ常にある」「常にある」は合わせて17%だった。具体的にどのような影響があるかを問う項目は設けていない。

チームでは、「ただキスをするだけでも鼻炎が影響する。セクシーな気分になれないという人や、気が引けて親密な接触を避けようとする人もいるだろう」と説明する。

この研究報告を受け、ニューヨークのアレルギー専門医、クリフォード・バセット博士は「アレルギーが性生活に影響しないと答えた人は少ないのに、実際に医師に影響を訴える患者はあまりいない。問題があることは確かだが、医師からも質問しないのではないか」と指摘。問題は予想外に広がっている可能性もあるとしたうえで、診察前の問診では性生活への影響も尋ねるべきだと述べた。

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