ローカルニュース

医師確保へさまざまな取り組み 県が補正予算

2009年09月26日

 臨床研修医や若い世代の医師確保につなげるため、鳥取県はさまざまな取り組みを新たに進める。9月補正予算に約1億600万円を計上し、県外大学の医学部に「鳥取県枠」を設置し奨学金制度を設けるほか、若手医師の海外留学支援や臨床研修医らを“リクルーター”として任命、出身大学の後輩らに地域医療の魅力を伝えるなどのユニークな試みもあり、医師不足の解消に期待が集まる。

 このうち奨学金制度は、国の臨時特例医師確保対策として実施。来年度の医学部入学定員増に伴い、鳥取大学(5人以内)のほか、岡山大学と山口大学にも新たに地域枠(各1人以内)を設け、月15万円を6年間貸し付ける。

 奨学金総額は1080万円だが、臨床研修期間修了後9年間のうち6年間、県が指定する県内医療機関に勤務すれば返済を全額免除する。

 また、卒業後10年程度の若手臨床医に海外留学の資金(月30万円と渡航経費上限100万円)を貸し付ける。海外留学で得た最新医学の知識と技術を県内医療に役立てるのが狙いで、留学期間は6カ月以上2年以内。応募時の勤務先は県内外を問わず、留学後、2倍に相当する期間を県内病院に勤務すれば返済を免除する。

 「次世代医師リクルーター事業」は、県内の臨床研修医や若手医師約10人を任命。県内外の医学生を鳥取県に呼び込むため、サークルの後輩たちに魅力を伝えてもらい、県が旅費や食事代などを支援する。

 さらに、県内の医療現場で活躍する医師の姿をヒューマンタッチで紹介する冊子(カラー、20ページ)を2900部作成し、2回発行。県内外の医学生や高校生などに配布し、県内就職の勧誘などにも活用する。



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