アリスター・オーフレイムがK-1のサイトで「来年はヒョードルと対戦したい」と言った一方で、
アリスター・オーフレイム陣営がM-1グローバルを詐欺呼ばわりし、Strikeforce撤退を示唆etc.(2009年09月15日)
ゴールデン・グローリーのバス・ブーン代表がこんなことを言ってたわけですが、本人が詐欺師呼ばわりした理由について告白。
Bas Boon tells us exactly what happened with M-1 Global, Pride and some Yakuza boss named Mr. Kim(MiddleEasy.com)
(変訳)バス・ブーンはM-1グローバル、PRIDE、Mr.キムというヤクザのボスと何があったのかを詳細に話します
以下、変訳。
・アリスター・オーフレイムに限らずゴールデン・グローリーのファイターはいつでもどこでもエメリヤーエンコ・ヒョードルと対戦する。ただし、金が保証されればだ。闘う場所はロシア、オランダ、日本、アメリカ、その他の国でも構わない。ただし、ワジム・フィンケルシュタインに言いたいことがある。
・私はロシアのM-1主催大会を手伝った。常にベストファイターを送り込んだし、ケージの用意やマッチメイクもした。私はM-1/レッドデビルのプロデュースとプロモーションを手伝う契約をした。私はM-1ファイターのアマール・スロエフとアンドレイ・シモノフをUFCに参戦させた。ブラジルのMMA大会に行った時もワジムにビジネスパートナーを紹介した。
・Apy Echteld(M-1取締役)が日本に行く時の渡航費やホテル代もゴールデン・グローリーが支払っている。Apyがしたことといえばレッドデビルの名刺を渡したことと、ヒョードルを連れて来たことだけだ。
・ヒョードルがウラジミール・パコージン(ロシアン・トップチーム元代表)の元を去りたくなかったので、レッドデビルと契約するように手伝ったのも私だ。その件に関するメールも全て持っている。
・私はヒョードルのPRIDEヘビー級王座のタイトルボーナスを5万ドルにした件についてもワジムにメールを送った。その後、私はセーム・シュルト、ヒース・ヒーリング、アリスター、ヴァレンタインといったゴールデン・グローリーのファイター全員に同様の契約を結ばせた。彼らがタイトルマッチに勝てば、さらに5万ドルが貰えるようにした。それまではヒョードルのタイトルボーナスは4000ドルしかなかったとワジムは言った。
・ワジムはもっと良い契約を望んでいた。そして、私は前の4試合より多くのファイトマネーを得るようにした。ヒョードルのファイトマネーは4試合を経て3万ドルから11万5000ドルにアップした。私は弟(アレキサンダー)とアマール・スロエフもPRIDEと契約させた。
・ワジム、Apyと私は、私がヒョードルのマネージメントをするという契約に同意した。しかし、私の名前を表に出さないために、私はミロ・ミヤトビッチとも契約させた。PRIDEのチャンピオンをライバルのジムがマネージメントすることは問題が生じると思ったからだ。彼らはその状況を理解してくれ、同意した。ミヤトビッチは私の代理を務めてくれ、全てのことに同意してくれた。
・また、私はPRIDEの人たちがサンクトペテルブルクに行く時の手配もした。私はこの時(2003年末)、K-1との間でステファン・レコとセーム・シュルトの問題を抱えていて、PRIDEに関する問題を抱える余裕がなかった。
・その問題とはミルコ・クロコップが大晦日のイノキ・ボンバイエ2003をケガで欠場することとなり、その代わりにヒョードルを出場させようとしていたことだ。私には他に選択肢がなかった。私はPRIDEで闘った4試合よりも多い金額でプロレスラーと対戦させるよう指示した。契約は4試合契約だった。
・K-1、PRIDE、イノキ・ボンバイエの3つの大会が同じ日に開催されるという日本での“戦争”に巻き込まれたのは不運だった。その舞台裏で、私とミヤトビッチは神戸でヤクザに脅迫された。ヤクザは川又誠矢に対し、ヒョードルを出場させるためにPRIDEとヤクザにそれぞれ100万ドルずつ支払うよう要求した。結果、川又は金を調達できずに国外逃亡した。
・いくらかのお金が残っていた。私は(イノキ・ボンバイエの)電信送金を待たずに、ミヤトビッチに対しロシア人たちに現金を支払うように言った。結局、私はこのゴタゴタで30万ドルを失った。
・私も自分の抱えるファイターに金を支払わなければならず、ヒョードルの稼いだ金は私に支払われるべきだということでミヤトビッチと取引をした。彼は日本語が話せるし、弁護士としても優秀だった。しかし、私はサンクトペテルブルクで会って以来、彼とは会っていない。
・ミヤトビッチは当時ミルコ・クロコップのマネージメントもしていたが、ミルコのイノキ・ボンバイエ2003出場を妨げた今井賢一とトラブルになった。私はミヤトビッチがミルコとの契約が有効で、2003年大晦日のファイトマネーを得るためにヒョードルの共同マネージャーという新たな肩書きを使用したと信じている。ただし、これは私の推測だ。私は、自分が銀行で確認した金額が7666ドル60セントしかなかったことしか知らない。ミヤトビッチは日本でステファン・レコとセーム・シュルトの共同マネージャーもしてもらっていたので、私は彼と取引した。私は彼に、選手たちが闘い続ける限りファイトマネーの一部を受け取り、2003年大晦日から私にもマネーバックを支払うよう彼に話した。
・2004年の大晦日までは上手く行っていた。ヒョードルがPRIDEとの契約を消化し終え、PRIDEはミヤトビッチにヒョードルの契約のオファーをしてきた。彼はそのオファーを私に知らせ、私はその契約内容をワジムとApyとで議論した。私はその時の全てのメールをファイルしている。
・我々はPRIDEとの関係は継続するが長期契約にはサインしないと榊原信行に話した。榊原は我々に賄賂を支払おうとした。しかし、我々はノーと言った。すると榊原は我々の顔に泥を塗り、無茶苦茶な要求をしてきた。私が知っているのは、ミヤトビッチから受け取ったヒョードルのファイトマネーは2004年11月の時点で他のファイターより3万ドルしか多くなかったということだけだ。また、ミヤトビッチは自分のポケットマネーから私に6万ドルを支払っている。その時、川又はまだ私に30万ドルの借金を返していなかった。私は自分のマネージメントしている選手全員のファイトマネーと渡航費を支払っていた。
・私はPRIDE男祭り2004のヒョードル vs. ノゲイラでお金が欲しかったので、Apyに「協力しよう」と呼びかけた。私は「私たちはヒョードルとPRIDEの長期契約を結びたくないのに榊原がそれを認めようとしない」と彼に話した。また、私は彼に「PRIDEがヒョードルがサインをしたと言ってる契約書を私たちに見せたことがあったか? ヒョードルはサインしてないと言ってるんだろ?」と言いました。PRIDEはこの件について記者会見を開いたこともありました。その時、ApyとワジムはPRIDEのことを嘘つきのギャングだと言ってました。しかし、それは“真実じゃなかった”。なぜ彼らは“真実”を教えてくれなかったんだ? 銀行口座の収支報告書を見ると不可解な振り込みがあった。それは少なくともミヤトビッチが私に見せたものとは違った。
・ワジムのせいにするつもりはないが、奇妙なことにミヤトビッチと彼の家族がヤクザから脅迫され、消息を絶ってしまった。川又はまだ私から多額の借金をしている。ロシア人全員に金は支払われてるし、Apyとワジムは私が仕事をしたおかげで2004年は大金を稼ぐことができた。ヒョードル、アレキサンダー、スロエフがPRIDEとイノキ・ボンバイエの両方で闘えるようにしたのもそうだ…なのに、なぜ私はバカ野郎呼ばわりされないといけない?
・私はM-1グローバルとヒョードルの共同マネージャーをやった…しかし、仕事をしたのはすべて私だ! なのになぜ私への支払いはストップした? 全ての仕事をしていたのは私だったのに取り分は3分の1ということで同意してたんだ。本来なら半分貰いたいところだったが、不満は言わなかった。ミヤトビッチは私から金を借りている。イノキ・ボンバイエも私から金を借りている。そして私は巨大なリスクを背負って選手たちを派遣した。その結果、ワジムたちが得たものは何だ?
・ヒョードルはあの当時で最高金額のファイトマネーが支払われた。アレキサンダーとスロエフも同様だ。ワジムは最初から金儲けができた。そして、そのきっかけを作った人間はバカを見ることになった。30万ドルというのが私の戯言だというのなら訴えるか?
・私がMr.キムという韓国のヤクザに脅迫された時、私は榊原のオフィスにいた。ミヤトビッチもいた。彼らはヒョードルとの2年契約を望んでいた。私は後日榊原にヤクザを使ったのは間違ってると言った。イノキ・ボンバイエのプロモーターだった川又が国外逃亡して私が巨額の損失をしたのも、榊原がヤクザを使ったからだ。ヤクザのボス、Mr.キムも韓国へと逃亡した。榊原が死にかけている会社をUFCに売ったのは実にスマートな判断だった。ワジムとApyはヒョードルを持っている。そして彼らは私の存在をなかったことにしている? これは本当のことだ。私にはそれを証明する文章とメールがある。
…話が怖すぎて何も言い様がありません。
[イノキボンバイエ] ミヤトビッチ氏、自腹でギャラ問題解決と主張(BoutReview・2004年2月17日)
格闘技選手の代理人を務めるミロ・ミヤトビッチ弁護士は16日、昨年大みそかのイノキボンバイエのギャラ未払い問題の一部を自腹で解決したと発表した。同氏がギャラを払ったするのは、マネージメントするオランダのゴールデン・グローリー所属のステファン・レコ、セーム・シュルト、アリスター・オーフレイムの3選手で、金額は非公開。
(中略)
また同じリリースにはゴールデン・グローリーのマネージャー・バス・ブーン氏の「この猪木祭でファイトマネー未払い問題が起こった事は非常に遺憾であるが、ミヤトビッチ氏はこのような状況でも約束どおりに3人の選手のファイトマネーを支払ってくれて彼の誠実さにとても感謝している」というコメントも掲載され、ミヤトビッチ氏とブーン氏との友好関係が強調されている。さらに両氏は「過去にあった格闘技戦争と呼ばれる中で起こった様々な出来事は忘れて、前向きにフェアな姿勢でK-1、PRIDE、猪木、UFC、WWE、その他プロモーターと一緒に格闘技ファンの見たいと思うイベントを作って行きたい」と語っているという。
ミヤトビッチ氏はクロアチア出身でオーストラリア国籍の国際弁護士で、在日13年。日本企業向けにコンサルティング業務を行っている傍ら、格闘技選手や水泳のイアン・ソープ、クロアチアサッカー連盟のマネージメントも行っている。
これから5年半が経過してますが、その裏では様々なことがあったんですね…。
The Alistair Overeem Blog(FiveOuncesofPain)
アリスター・オーフレイムがコメント。長文なので一部を要約。
・長年の夢だったエメリヤーエンコ・ヒョードル戦が実現することになりそうだ。ヒョードルがStrikeforceと契約したというのはMMAにとってだけでなく、俺にとっても良いことだ。俺は常にヒョードルを賞賛してきた。
・今の俺は9月26日のピーター・アーツ戦に向けて忙しい。しかし、ピーターのことは敵だと思ってないし好きなファイターだから、あまり気乗りがしてない。MMAファイターとしてKO勝ちするつもりだけどね。
・レミー・ボンヤスキー戦の後、俺はもうK-1ルールでは闘わないつもりだった。しかし、ブランクが長かったので俺はK-1ルールでもいいから闘いたいと思った。
・体調もいいので1ヶ月以内に2試合することにした。アーツと対戦した後、10月17日のゴールデン・グローリー10周年記念大会に出場する。そちらの方は現時点で対戦相手は不明だ。
あれっ? 10.25 DREAM.12は出場しないのでしょうか…。そもそもアリスターがこの文章をいつ書いたのか不明なので、書いた後にゴールデン・グローリーの大会をキャンセルし、DREAM.12に出場することになったかもしれませんが。ちょっと気になります。
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