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オール・イン口座、登録住所は都内男性宅 会員への説明と食い違い (09/26 07:50)

 金融商品取引法違反の疑いで家宅捜索を受けた投資関連会社オール・イン(札幌)が運用資金の振込先に指定していた銀行口座の登録住所が、東京都の男性宅であることが25日、分かった。オール・インは会員に、振込先の口座はキプロスの業者のものと説明していた。道警は男性が役員を務めていた投資関連会社など関係者の事情聴取を進めている。

 オール・インに対する集団訴訟の準備を進めている被害弁護団(荒井哲朗代表)の照会に銀行側が応じ、情報開示した。

 弁護団によると、口座の連絡先となっている男性は東京の投資関連会社の元役員。口座はキプロスの業者の名義になっているが、登録された住所は東京都多摩市の男性宅になっており、銀行側からの出入金の通知などは男性宅に郵送されていたとみられる。

 この口座は、三菱東京UFJ銀行渋谷支店の普通口座で、オール・インの会員が百億円を超える資金を振り込んでいる。

 また、オール・インと同様の仕組みで資金を集め、同じように返金トラブルが起きている投資関連会社「リブラ」(東京)と「アセットカンパニー」(札幌)の会員の運用資金振込先にも指定されている。

 弁護団はオール・イン役員や幹部会員に加え、この口座の連絡先の男性本人と、男性が役員を務めていた企業グループ幹部を相手取り、会員が振り込んだ出資金の返還を求める損害賠償請求訴訟を今月中に起こす方針。

 男性が役員を務めていた企業グループは、「男性はすでに退職済みで詳細は分からない。グループとして、オール・インやキプロスの業者との取引もない」と話している。

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