2回、鈴木(左)の左ジャブが田村の顔面をとらえる=後楽園ホール
「プロボクシング東日本新人王予選準決勝」(25日、後楽園ホール)
決勝(11月3日・後楽園ホール)を争う12階級24選手が出そろった。角海老宝石勢は、ミニマム級の鈴木翔も勝ち上がり、準決勝に残った5人全員がV舞台へ進出。決勝ではヨネクラ(65、74年)、横浜光(04年)の4階級制覇を上回る史上初の5階級戴冠に挑む。
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角海老宝石ジムが、5人編隊で決勝に挑む。前日は前田ら4人が突破。残る鈴木も、田村瑞樹との打ち合いを判定勝ちで制し「自分1人だけ負けるわけにいかなかった。緊張したけど頑張った」と“第5の男”に名乗りを上げた。
高校卒業直前にデビューし、ライセンスを武器に“一芸入試”で亜大に入学。法学部の2年生は「決勝でもトップで勢いをつけたい」と腕まくりした。
今年は同ジムから10階級に最多16人が出場し、05年の4人を上回る5人の大量ファイナリストが誕生。4年前は4人のうち2人が頂点に立ったが、鈴木真吾会長は「相手があることだし、やるべきことをしっかりやりたい。できれば歴史を塗り替えたい」と、5人全員の白星競演を願っていた。
(2009年9月25日)