雄叫びを上げながらサンドバッグを叩く名城信男=大阪市、六島ジム
「WBA世界Sフライ級タイトルマッチ」(30日、大阪府立体育会館第2競技場)
準備は整った。王者・名城信男(六島)が25日、大阪市内の六島ジムで公開練習を行い順調な仕上がりをアピール。「必ずKOで決着をつけたい」と力強く宣言した。
締まった肉体がまぶしい。穏やかな表情で姿を現した王者は「やれることはすべてやった。試合が楽しみ」と充実の笑みを浮かべ、前日に挑戦者・カサレスから「クレバーさに欠ける」と挑発された件にも「リングの上で自分の強さを見せればいい」と受け流した。
初防衛となった4月の冨山戦は「勝って当たり前というプレッシャーがあった」と振り返り「今回はのびのびとやれる」と持ち味である攻めの姿勢を貫く“原点回帰”を誓った。
前回の王者時は、V2戦で判定負けし、王座陥落している。「強い相手に守る気持ちでいったらまた痛い目みる」-。過ちを糧に今度こそ真価を証明する。
(2009年9月26日)