向日町署は24日、向日市の向日町競輪場で3人乗り自転車教室を開いた。今年7月1日の道交法改正を受けて解禁された新型自転車(幼児2人同乗用自転車)4台が用意され、32家族75人の親子たちが試乗。「乗り心地が軽い」などと感想を述べ合っていた。
教室ではブリヂストンサイクル西日本販売(堺市西区)の枝重義孝さん(53)が、強度や駐輪時の安定性など六つの基準を満たした新型自転車の特徴を説明。その後、親子は6班に分かれ、前後に子供を座らせて自転車のペダルをこいだ。
4歳と2歳の子を持つ大山崎町の主婦、千田佳代さん(31)は幼稚園への送迎に自転車を利用しており「坂が多いところに住んでいるので3人乗りは必須です」と真剣な表情で話していた。
府警交通企画課によると、昨年は自転車に同乗していた6歳未満の子供29人がけがをし、今年も8月末までで既に21人が負傷。竹内敏明次席は「自転車が丈夫なことに慢心せず、交通ルールを守ることが大事」と注意喚起している。【成田有佳】
毎日新聞 2009年9月25日 地方版