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中日・井上“花道タイムリー!”試合後に引退会見

引退会見で寂しげな表情をみせる井上

◆ 個性貫き20年「後悔はありません」 ◆

 <阪神5−2中日>竜一筋20年。勝負強い打撃が持ち味の中日・井上一樹外野手(38)が25日の阪神戦後に引退を表明した。明るいキャラクターでファンから愛された個性派。最後の会見もやはり笑顔だった。

 「悩みに悩んだ末に、4日前に完全に引退を決意しました。今は晴々とした気持ちですし、後悔はありません」

 1990年に鹿児島商からドラフト2位で投手として入団。94年に打者に転向し、今季は最も苦しんだ1年だった。1軍での打撃成績は41打数3安打、打率・073。初安打が出た9月11日のヤクルト戦では、塁上で涙をこらえられなかった。この日は7回2死一、二塁。代打で登場すると、唯一の得点となる右翼線2点二塁打を放った。「これだけ打てていなかったのに、このタイミングか?って思った。ある意味僕らしいね」

 ファンの大声援が今年、井上の耳には違って聞こえ始めたという。

 「声援が心に染みるというか。涙腺を緩ますように聞こえだした。体力的に衰えたとは今でも思っていないけど、体、気持ちがそういう風に感じているのかなと」

 27日の試合後に引退セレモニーが予定されているが、残り試合とCS、日本シリーズにはスタンバイ。来年以降は何らかの形で中日に残留する見込みだ。20年間の打撃成績は25日現在で通算1213試合に出場して3129打数863安打(打率・276)、79本塁打、349打点。中日打線を引っ張ってきた好打者が、また1人、バットを置く。

試合結果

[ 2009年9月26日付 ]

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