最終更新: 2009/09/26 07:42

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前田五郎さん、吉本興業などを相手取り損害賠償1億2,000万円余りを求め提訴

謎の襲撃事件と脅迫状に端を発するトラブルで、元所属芸人が怒りの提訴を行った。24日、漫才師の前田五郎さん(67)が、吉本興業などに損害賠償を求める裁判を起こすとともに、一連の騒動に対する反論会見に臨んだ。
前田さんは「健全なお笑いを提供する大企業が、こんな陰険な問題を抱えて、それを解決しないとはどういうことやと。冤罪(えんざい)だけは晴らしたい。冤罪だけはもう絶対晴らして...、情けない。書くわけない。やるわけないじゃないですか」と話した。
前田五郎さんは先週、所属事務所である吉本興業から契約解除を言い渡された。
吉本興業は16日、会見で「前田五郎さんとのマネジメント契約を解消いたしましたので、ご報告させていただきます。最近の前田氏の行動は弊社に対する重大な背信行為であるととらえております」と話していた。
24日、前田さんは、吉本興業などを相手取り、損害賠償1億2,000万円余りを求める訴えを大阪地裁に起こした。
前田さんは「(吉本に対して)ちゃんと補償してもらいます。今回も断腸の思いで、会社とは最後の最後まで敵対したくないというので、ずっと僕は何も言わずにきたのに、これだけのことをここにきてやられたら会社には戻れないし、『コメディNo.1』というのも無理やり解散させられたし」と話した。
ことの発端は、吉本興業のベテラン漫才師・中田 カウスさん(60)の自宅に届いた脅迫状だった。
脅迫状には「舞台に立てないようにしてやる。必ず、必ず、必ずだ!」などと、特徴のある手書きの文字で書かれていた。
これが前田さんの筆跡に似ているとの声が上がり、吉本側は筆跡鑑定に踏み切った。
5月、中田 カウスさんは「前田さんかどうかは知りませんけど。直筆で、まぁ、本人はわからないと思ったんでしょう。いつもの自分とは違う書き方をしたんじゃないですか。でも、プロの鑑定士はごまかせない癖とか」と話していた。
前田さんは関与を否定、しかし、世間を騒がせたとして、話し合いのうえ、タレント活動を休止すると発表された。
当初、前田さんは事件について沈黙を守っていたが、24日、その活動休止についても、「とにかく、一番びっくりしたのは、話し合いのうえで仕事をキャンセルしたと。こんなもん全然反対やからね、仕事をキャンセルするって僕が言われた時には、仕事をキャンセルして休んでしまったら、犯人に...、犯人やと思われる。だから、仕事は続けさせてくださいと。『話し合いのうえで』、どこが話し合いのうえやねん。強制的ですよ。一方的な強制的」と話した。
8月31日には、坂田利夫さん(67)とのコンビ「コメディNo.1」も解散した。
吉本興業側は16日の会見で、「前田氏は8月31日に、突如、坂田利夫の自宅を訪問し、坂田に対しまして、コメディNo.1を解散させたいと申し入れたうえ、芸能界からは引退したいとの意向を表明しました」と語っていた。
しかし、これについても、前田さんは「坂田から聞いた話では、『会社の話では、コメディNo.1の名前が冠にのると、僕(坂田)に仕事がこない』と...。『コメディNo.1をとって坂田利夫なら仕事をやる』と会社から言われたと。芸人を辞めなあかん状態にもってこられた。無理やり、強制的に。僕は自分の口から芸人を辞めるとか、コメディNo.1を辞めたいとかそういうことは一言も...」と話した。
食い違う両者の主張。
前田さんの契約解除に関しても、吉本興業は16日、会見で「所属を離れることが本意ではなかった場合を想定して、5日間の交渉期間を設けて、契約解除の通知を発送いたしました。5日間の間に、前田氏本人からも代理人弁護士からも何らの連絡も得られないどころか、記者会見を開いて、弊社への損害賠償請求の意向を表明するなどとしていることから、昨日付で契約の解除を発表した次第であります」と話していた。
前田さんは「どこが話し合いだ。話し合いをしてくれと言っているのに、向こうがひじ鉄くらわしてる。うそばっかり!!」と話した。
泥沼化しつつあるこの騒動、今回の提訴に吉本側はどう答えるのか注目される。
前田さんの今回の提訴について、吉本興業は「担当者が不在なので、コメントは出さない」としている。

(09/24 18:54 関西テレビ)


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