AVにモザイクはつきものだ。切っても切れない縁といえるだろう。かの昔から「モザイク消し」の様々な手法がうわさになってきた。ハードウエアを使用するもの、ソフトウエアを使用するもの、PCで処理させるもの、さらには特殊なメガネまでも(笑)
はたして、これらは効果があるのだろうか?モザイクは消えるのか?この難問を解明してみたい。
モザイク消しの方法は大別して3種類に分けることができる。
■ハードウエア処理
モザイクで失われるのは映像の輪郭や色の情報(信号)であるが、ソースには輝度信号が残存している。この輝度信号から映像の輪郭を復元する。画面上の構図によって効果が変わるが、おおむね良好に再現できる。
【装置の例@】
問題なのは色の再現性がとても悪いことだ。モノクロや緑がかった色彩になるものが多い。モザイクを消すことは可能だが、映像は期待はずれになることが多い。
【装置の例A】
また、装置自体が入手困難なため実践が難しい。
【使用前】
【使用後】
そのままではまずいので墨を使ってある。
■ソフトウエア処理
デジタル処理でモザイクがなされている場合は、そのモザイクの方式を解析し復元する。元の映像を忠実に再現できる点が素晴らしい。ソフトウエアは業務用であり、価格が非常に高いのが難点。作業はPCを使用することになるが、かなりのスペックが要求されるなどハードルは高い。
そのままではまずいので墨を使ってある。
■モザイクが消えるめがね
論外。精神力で何とかなるものではない。目を細めてみるのと効果は変わらない。
これらのうち、見込みのあるのはソフトウエア処理のみということになる。だが、一般には入手困難である上、価格も高額だ。モザイク攻略のために大金を投資できる人は多くはないだろう(笑)
■別のアプローチ
海外の動画サイトでは、モザイクなど無い動画・画像がてんこ盛りである。それらの海外サーバと運営が同じと思われる国内向けの動画サイトでは、なぜかモザイクがかかっている。異なる二つのソースを用意しているということは考えにくいので、なんらかのソフトがモザイクをかける処理をしていると推察される。
問題は、ソースにモザイクがかかっているのか否かである。モザイク無しのソースをソフトでモザイク処理した動画にした配信であれば、モザイクを付加する機能しかないだろう。海外サーバには無修正のソースがあり、国内向け配信時にはモザイクがかかるタイプは、このようなものがほとんどだ。
【無修正ソースの例】
では、逆はどうだろうか。海外サーバにモザイク処理されたソースがあり、海外ユーザ向けに無修正配信をするという状況である。海外サイトなのだから、ソースも無修正ばかり・・・ちょっとまて!日本で製作されたものなら、製品には最初からモザイクがあるじゃないか。それを無修正で配信とはどういう仕組みだ?
だんだん核心に迫ってきたぞ。
怪しげな会員制サイトを片っ端からあらってみると、その謎が解けた。専用の動画プレーヤー、あるいは修正パッチと呼べるような修正プログラムを会員に提供しているのだ。これこそ、モザイクを除去するソフトそのものといえよう。
あとは、それを入手するだけなのだが、そのような会員制サイトは怪しさ満点、会費も高額で、とても正規に登録はできない。しかも、どういうわけかアラビア語やポルトガル語など、なじみの無い言語圏のサイトが多いのだ。
だが、海外のアングラサイトの情報をたぐってみると、入手できるサイトがあるらしいということがわかった。ある会員制サイトなのだが、何らかの事情でソフトがダウンロードできる状況にあるらしい。
■今のところ判明している手順
あるサイトで会員ページにアクセスしようとすると、年齢認証が出て18歳以上か確認される。これは国内向け配信のお決まりの仕様だ。そのまま進むと謎のソフトのダウンロードダイアログが出る。ファイル名から推理するとWindows Media Player向けのパッチのようだ。これを実行すると会員ページの閲覧ができる状態になる。
【モザイク除去ツールのダウンロードリンク 】
(Windows Media Player専用なので注意)
Windows Media Playerのダウンロードはここ
気になるのは、これが許される行動かどうかだ。後になって不正な利用だと文句を言われるのも困ってしまう。だが、URLをクリックするだけでダウンロードできるのだから、なんら遠慮することは無いのかもしれない。
環境により再現性が確実とは言い切れない面もあると思われる。また、そのサイトがこのような状態にあることが、正常とはいえないのかも知れない。つまり、いつ対策されてしまうかもわからないのだ。
なお、仮にチャレンジする場合でも、全て自己責任ということを忘れずに。問題が起きてしまったら泣くのは自分だということに、注意が必要だ。
見事にモザイクの壁を攻略するのか、あえなく玉砕してしまうのか、それは神のみぞ知るところなのだろう。