保坂展人のどこどこ日記
政治、経済、文化を幅広く語る。
 



この数日間、八ッ場ダムのことを集中して書いてきた。 とくにテレビ報道があまりに極端な「つくらないともったいない」「ダム建設に翻弄された住民の涙」などと国土交通省河川局提供なのかと思わせるような番組を垂れ流していたので、何とかしなければならないと考えたからだ。反響は大きく、ついに9月24日のアクセス数は25000IP/53000PV(gooブログアドバンス3位)にまでふくらんだ。ある民放のテレビ局のアナウンサーからも電話をもらった。自分たちが流してきた情報はもしかしたら表面にすぎず、八ッ場ダム問題の根底にある重要な領域を外してしまっているのではないかという自戒が生まれてきていると感じた。ぜひ、深く根底をえぐる報道番組をつくってほしい。 . . . 本文を読む


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昨日のエントリー(「八ッ場ダム、とめどなく溢れる思考停止報道」)に関して、たくさんの関連ブログや反響を頂いた。新聞・テレビ・週刊誌とメディアが発達しているはずのこの国でも、メディアの深層に仕掛けられた「八ッ場ダム、途中でやめるなんてもったいない」という論調は、またたくまにユキダルマ式に膨らんでお茶の間を席巻した。 . . . 本文を読む


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前原国土交通大臣が八ッ場ダムの視察に向かった。 これを前後して洪水のように溢れるテレビ報道は、どれもステレオタイプな表層をなでるばかりのもので、「ここまで造ったのにもったいない」「住民の怒りはおさまらない」などと繰り返している。私たちが10年にわたってこのダムの問題点と向き合ってきたのは、「造ること自体がもったいない」「住民の意志は踏みにじる」旧建設省河川局以来の国の姿勢そのものだった。 . . . 本文を読む


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森内閣が「IT革命を呼号した10年前から、怒涛の勢いで政府機関の「電子政府化」が進んだ。手書きやアナログ処理されてきた「申請手続き」を電子化しようという予算も次々と増額された。国会での議論もほとんどなく、「電子政府は時代の流れだよね」とチェックをされないままに「電子政府化」は進んでいった。多少の予算はかかっても世の中便利になるんだから、いいことだと素朴に信じていた私たちが大きな疑問を持ったのは、3年ほど前の外務省の「旅券申請システム」問題だった。使う人があまりに少ないという指摘を財務省から受けて、総額48億円かけて構築されたシステムは廃止された。利用者はわずかに133人。しかし、これは氷山の一角だった。 . . . 本文を読む


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昨日は、読売新聞から「公共事業チェック議員の会の八ッ場ダムへの取り組みについて」というディープな取材があった。前原国土交通大臣が「八ッ場ダム建設中止」を打ち出したのは、民主党のマニフェストに明記されていたからであり、鳩山総理は昨年八ッ場ダムの現地視察を行なっている。そして、鳩山由紀夫さんは現在も超党派の議員集団「公共事業チェック議員の会」の会長であり、私が事務局長をつとめている。したがって、取材の目的は鳩山氏がいつ頃から「八ッ場ダム」を意識し、昨年来どんな議論をしてきたのかを確認することにあった。政権交代後に初めての「公共事業チェック議員の会」事務局長・保坂展人への取材だった。 . . . 本文を読む


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昨日、そして今日と杉並区内で連続街頭宣伝を行った。昨日は、阿佐ヶ谷駅、荻窪駅、西荻窪駅と中央線3カ所で、今日は久我山駅、浜田山駅、永福町駅と井の頭線3カ所でマイクを握った。2日間で1500人がチラシを受け取ってくれたし、次から次へと「残念だったね」「次はがんばれよ」と声をかけてくれる人が多かった。あらためて、投票に行った人の約4割の人が名前を書いてくれたことの重みを受け止めている。 . . . 本文を読む


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昨夜は歴史的な「政権交代」が実現し、鳩山内閣がスタートした記念すべき日だった。つい最近まで国会の内外で手を取り合って連携を取っていた人たちが、次々と記者会見をするシーンはたいへんに見応えがあった。今度の内閣を構成する閣僚のうち、あまりつきあいのない人は数人しかいない . . . 本文を読む


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さる9月11日、阿佐ヶ谷で「保坂のぶと選挙報告会」が行われた。ダイレクトメールやブログで呼びかけることもなく、地域を中心としてボランティアで汗をかいてくれたり、応援をした人たちを対象とした会だったが、150人の人々が駆けつけた。この時期に、こうした人々の温かい気持ちに触れることは大変、私にとってもありがたくとても励ましになる。また、来月13日には阿佐ヶ谷ロフトAで夜7時からトークライブを行うことになった。引き続き発言の場は継続して持っていきたい。 . . . 本文を読む


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16日にスタートする鳩山内閣は、民主党を中心に社民党・国民新党が参加する連立政権だ。先の総選挙で議席を失った私だが、「連立政治とは何か」「連立与党間の合意形成はどこで行われるのか」を中心とした論点で、何回かブログを書いてきた。ところが、「内閣一元化」を手放しで礼賛しているメディア報道は、「連立与党協議」を「時代後れな余分なもの」として扱い、あたかも連立を組むことになる社民党・国民新党が政策形成に参加することは「過剰な要求」であるかのようにとらえて「切り捨てるべし」と隅に追いやろうとしているように聞こえる。簡単に言えば、閣内に入るのであれば「黙って参加していてくれ」というのであれば、「議論なき数合わせ」そのものになる。 . . . 本文を読む


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 今回の鳩山新政権が目玉とするのは、国家戦略局と行政刷新会議を車の両輪として「政治家主導で官邸機能を強化する」というプランである。御祝儀報道の期待値も加わって、とくに国家戦略局のイメージが肥大化し「ひとり歩き」をしているように感じる。連立政権協議を通して、社民党は民主党に説明を求めた。連立政権の運営にあたって、「内閣一元化」を主張する民主党が、与党間のどこで意見交換し相談をしたらいいのかという素朴な疑問を抱いたからである。その議論の前提として「国家戦略局は国会議員、有識者何人で形成するのか」「国の基本方針を策定するのなら、構成員の下で企画官・専門官という実務スタッフを民間の専門家を活用して稼働させるべきだと考えるが、組織図はどうなるのか」などの説明を受けて、それでは「内閣一元化」の鳩山政権の与党になった場合に、政権運営にどのように意見を反映させることが出来るのか私たちなりに考えてみたかったからである。 . . . 本文を読む


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選挙が終わってから2週間がたった。幸いなことに、「これからどうするのか」「何か仕事を探さなければならないのではないか」と声をかけてくれる人も多くて、ありがたい限りだ。ここで少し、落選した前議員の懐事情を解説しておこう。国会議員であったのは衆議院が解散した7月21日までだから、選挙戦に入る前から給料は支払われなくなった。当選しなければ収入が途絶えるのは当然だが、退職金などはどうなるのか。今回は、議員在職中に1月10万円を7カ月支払っていた。あの「議員年金」の積立額である。このうち80%が払い戻されることになる。なぜ、7カ月だけなのかと言えば、小泉元総理の鶴の一声で「議員年金」が廃止されたから、10万円づつ納付する制度が終了したのである。 . . . 本文を読む


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ちょうど1年前には「10月26日投票」が既定事項のように報道され始めていた。私は、世田谷(東京6区)から杉並(東京8区)に選挙区を移して、迫り来る衆議院選挙を闘おうとしていた。何もかもが急だった。事務所も探さなければならないし、選挙カーもつくらなければならない。選挙ハガキも、チラシも、ポスターもとキリキリ舞いとなった。そして、毎朝のように駅頭に立って街頭演説し、土曜・日曜はハシゴで各所でスポット演説を繰り返した。ミニ集会や、連続講座、イベント、集会なども連続して行い、その間「12月選挙」「1月通常国会冒頭選挙」「4月予算成立後選挙」「7月都議選同時選挙」などの情報に振り回されて、緊張感を解くことなく走り続けたきた。 . . . 本文を読む


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ここ数日は、民主党から呼びかけのあった「連立政権協議」について、社民党としての対応を決めるための会議や、また下調べなどの手伝いを集中して行った。民主党との間には、共通の政策として確認している部分の他に、政策の隔たりがある部分もあった。その点をどのようにつめて表現していくのかについて、ずいぶんと丁寧に議論を重ねてきた。いたずらに時間を費やしたという批判も聞こえてくるが、小党と言えども連立政権に参加するにあたって確かめておきたいことや、合意に盛りこみたいことがあるのは当然で、この「産みの苦しみ」を経なければ、政権発足後にたちまち行き詰まってしまう。 . . . 本文を読む


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議員会館の片づけが終わり、地元や世話になった方への挨拶や、荷物の整理などと同時並行で、永田町では「連立政権協議」をめぐりあれこれと論点をまとめたり、議論に加わったりしている。このところブログで書いている「国家戦略局」や「内閣一元化」に対しての問題意識は、もう少し冷静に議論されてしかるべきだと思う。とくに、御祝儀報道だから仕方がないが、メディアは「国家戦略局」や「内閣一元化」の応援団と化している。「与党は議員立法提出ゼロでいいのか」「国会が空洞化しないか」という観点からも、ぜひ問題を掘り下げてほしい。 . . . 本文を読む


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あちらから、こちらから「元気か」「大丈夫か」と連絡をいただき、いくつかの活動や仕事の提案をしてくれる人もいる。善戦したとは言っても、国会の議席を失った時にあれこれと気にかけてくれる友人・知人・先輩の厚意に月並みな言葉だが励まされる。さて、明日からは「連立政権協議」の大詰めの週が始まる。もう一度、政治主導(官邸主導)について考えてみたい。 . . . 本文を読む


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