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<羽毛持つ恐竜>始祖鳥よりも古い化石 中国東北部で発見

9月25日19時52分配信 毎日新聞

<羽毛持つ恐竜>始祖鳥よりも古い化石 中国東北部で発見
中国東北部のジュラ紀後期の地層から見つかった全身骨格が確認された最古の羽毛恐竜の化石=AP
 中国東北部のジュラ紀後期(1億6100万年〜1億5100万年前)の地層から、前後の脚に長い風切り羽を持つ小型肉食恐竜の化石が見つかった。羽毛を持つ恐竜の全身骨格の化石としては最古とみられる。中国科学院などの研究チームが、24日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 恐竜は、鳥類の祖先と考えられているが、実際に発掘された羽毛を持つ恐竜化石は白亜紀前期(1億2500万年前ごろ)のものが中心。一方、最古の鳥類とされる始祖鳥の化石はジュラ紀後期(約1億5000万年前)の地層から発掘されており、恐竜から鳥類への進化の過程が議論されていた。

 今回見つかった化石は鋭いかぎつめを持つトロオドンと呼ばれる肉食恐竜の仲間で、全長約50センチ。始祖鳥よりも古い化石とみられる。前後の脚に風切り羽があり、羽はうちわのような左右対称形だった。鳥類や白亜紀の羽毛恐竜の羽は、先端に向かって細く、左右非対称で、飛行に適した形に進化している。

 今回の発見によって、恐竜は最初に前後の脚に原始的な羽を持ち、やがて前脚の翼が発達して飛翔能力を身につけ、鳥類に進化したと考えられる。

 真鍋真・国立科学博物館研究主幹は「最古の鳥類の化石の方が、最古の羽毛恐竜より古いという、これまで指摘されてきた時間的なギャップを埋める化石だ。羽毛恐竜から鳥類への進化の過程が、より明らかになった」と話している。【永山悦子】

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最終更新:9月26日1時19分

毎日新聞

 

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