主な内容(予定)
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@ 会長講演

門眞一郎 会長(京都市児童福祉センター)      「自閉症薬物療法の変遷と問題点」

A 特別講演

川本隆史(東京大学大学院教育学研究科)      「子ども・ケア・共生−社会倫理学の観点から」
  ◆日本におけるロールズ正義論研究の第一人者。近年は,「ケア」概念の再検討を行い,
   医療・看護・教育など諸領域を横断する倫理についての取り組みが高く評価されています。

アンディ・ボンディ(ピラミッド 教育コンサルタント)    「A Clear Picture: The Use and Benefits of PECS」
  ◆PECS(絵カード交換式コミュニケーション・システム)の開発者のひとり。ピラミッド教育アプローチと呼ぶ
   指導教育法を体系化し,米国でピラミッド教育コンサルタントという事業体を興して,自閉症など発達障害の
   人たちのために広範囲な臨床サービスと教育教材を提供しています。PECSは,自発的コミュニケーションの
   スキルを教える方法として卓越しており,英国,仏国,豪州など世界的に普及しており,その成果は実証的に
   報告されています。

特別連続講演

浜六郎(NPO法人医薬ビジランスセンター) 「SSRI 特にパキシルの害について−自殺および暴力・攻撃性−」
福島雅典(先端医療振興財団臨床研究情報センター)    「医薬品開発競争の狭間で」

B 第50回総会記念講演

高木隆郎 名誉会長(高木神経科医院)   「学校恐怖症、周期性精神病、自閉症−私の児童精神医学の歩み」
小池清廉(京都総合福祉協会)          「学会改革委員会の果たしてきた役割」

C 教育講演

村瀬嘉代子(北翔大学大学院人間福祉学研究科)  「臨床場面における想像と気づき
                                   −普遍と個別、焦点化と多焦点化−」
田中康雄(北海道大学大学院教育学研究科)   「発達障害への実践的取り組みについて 児童外来で出来ること」
石坂好樹(京都桂病院)                 「自閉症概念の歴史的変遷」
神尾陽子(国立精神神経センター)          「診断をめぐる概念的変化と現在、そして未来に向けて」
吉田友子(ペック研究所)                 「自閉症スペクトラムの子どもへの医学心理学教育(告知)」
飯塚直美(よこはま発達クリニック)        「高機能自閉症スペクトラムのコミュニケーション 評価と支援の実際」
小池敏英(東京学芸大学教育学部)          「読字・書字障害の評価と支援」
市井雅哉(兵庫教育大学発達心理臨床研究センター) 「EMDR:外傷記憶を処理する心理療法」
田中 究(神戸大学大学院医学系研究科)        「解離性障害概念の整理と治療」
藤川洋子(京都ノートルダム女子大学心理学部)     「虐待を聞く技術―子どもの司法面接とは?」

D 教育症例検討 (教育講演80分,症例検討90分の予定)

教育症例検討は今大会で初めて採用されるプログラム。教育講演と症例検討のハイブリッドセッション。ねらいは,児童青年精神医学における診断学の学問的整理を,症例を通してより実践的に議論していくことにある。

中安信夫(東京大学大学院医学系研究科精神医学分野)
    @教育講演:「初期統合失調症 vs. アスペルガー症候群-体験症状に焦点化して-」
    A症例検討:「当初破瓜型統合失調症を、次いで初期統合失調症を疑い、
                         最終的にはアスペルガー症候群を疑うに至った1例」
傳田健三(北海道大学大学院保健科学研究院)
    @教育講演:「子どもの双極性障害: 臨床的特徴と治療の実際」
    A症例検討:「子どもの双極性障害: 症例検討」

衣笠隆幸(広島市精神保健福祉センター)
    @教育講演:「重ね着症候群の見立てと治療」
    A症例検討:「未定」
 
 

E シンポジウム

1.「発達障害のトータルケアを目指して@−最前線の取り組みから学ぶ−」
「すくらむ」を通じての実践について                  安達潤(北海道教育大学教育学部) 
5歳児健診から見えてくるもの                    小枝達也(鳥取大学地域学部)
ペアレントトレーニングの現状と今後の展開について       岩坂英巳(奈良教育大学 特別支援教育センター)
きょうだいケアという視点から                       田中恭子(益城病院)

2. 「発達障害のトータルケアを目指してA −行動障害を予防するためにー」
行動障害のメカニズムと支援―縦断的視点を中心に―  中山清司(京都市発達障害者支援センター)
包括的コミュニティケア・システムによる行動障害の予防−発達精神科医療の立場から−
                                 本田秀夫(横浜市総合リハビリテーションセンター)
入所施設の実践と今後の役割               大場公孝(侑愛会)
コミュニケーション支援と行動問題 ―PECSを通して―   服巻繁(ピラミッド教育コンサルタント)
 コメンテーター                       日詰正文(厚生労働省発達障害対策専門官)

3.「児童養護施設に対して日本の専門家は何をしてきたか?何をしていくべきか?」
社会福祉の立場から                          津崎哲雄(京都府立大学 公共政策学部)
医療の立場から                             奥山眞紀子(国立成育医療センター)
山形県における被措置児童の権利擁護推進のためのアンケートの試み
                                       神田秀人(山形県福祉相談センター)
現場への支援の立場から                        田嶌誠一(九州大学大学院人間環境学研究院)

F委員会活動

1.福祉に関する委員会 セミナー  「児童虐待と精神科医療」
第一種自閉症施設併設医療機関の立場から         西田寿美(三重県立あすなろ学園)
一般の児童精神科医療施設の立場から             山崎透(静岡県子ども病院)
司法の立場から                           石田文三(春陽法律事務所)
児童福祉の立場から                        山本恒雄(日本子ども家庭総合研究所)

2.教育に関する委員会 シンポジウム  「特別支援教育に対する問題提起と提言」
高知県の特別支援教育プロジェクト事業の成果と課題
  ―特別支援教育学校コーディネーター、市町村教育委員会、保護者に対するアンケート調査から―
                                      是永かな子(高知大学)
特別支援教育は福音か?−当事者支援のために臨床家は何をするべきか−
                                      水野 薫(Space Zero PDD心理・教育研究所)
連携を担当する児童青年精神科医の立場から 白瀧貞昭(武庫川女子大学)
京都市の総合育成支援教育の取組の現状と課題  ―普通学級に在籍する支援の必要な子どもたちの教育―
                                       朝比奈 覚順(京都市教育委員会)

3.子どもの人権と法に関する委員会 パネルディスカッション  「少年事件と裁判員制度」
法律家の立場から                      葛野尋之(一橋大学大学院法学研究科)
裁判官の立場から                      廣瀬健二(立教大学大学院法務研究科)
弁護士の立場から                       岩佐嘉彦(大阪弁護士会)
被害者支援の立場から                   小西聖子(武蔵野大学人間関係学部)
ジャーナリストの立場から                   加古陽治(中日新聞社会部)

4.倫理検討委員会 セミナー 「臨床研究と倫理綱領」
本学会の倫理綱領策定の状況と歴史(仮)              大井正己(椙山女学園大学人間関係学部)
医学研究における倫理(仮)                       玉井真理子(信州大学医学部保健学科)
倫理綱領と発表演題〜総会事務局の立場から〜          廣瀬公人(京都市児童福祉センター・京都総会事務局)
倫理委員会と法的背景                          岩佐嘉彦(いぶき法律事務所)
倫理委員会と今後の課題                       田中究(神戸大学大学院医学系研究科・倫理検討委員会)