2009年9月25日 19時52分更新
岡山県の倉敷警察署の54歳の警部補が交通事故の調書を作成する際、当事者本人に内容を確認してもらう必要があるにもかかわらず、勝手に署名・押印をして不正に調書を作成していたとして虚偽公文書作成などの疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは倉敷警察署・交通課の山下博之警部補(54)です。
警察によりますと山下警部補は津山警察署と倉敷警察署に勤務していた平成18年1月からことし5月までの間に担当した12件の交通事故の当事者あわせて17人の調書を作成する際、本来は本人に内容を確認してもらい、署名や押印を求める必要があるにもかかわらず、自分で勝手に署名・押印を行ったとして虚偽公文書作成などの疑いが持たれています。
山下警部補は当事者の筆跡を真似るなどして発覚を防いでいたということで、調べに対し、「処理が面倒だという気持ちに負けてしまった」と供述しているということです。
警察は山下警部補を25日付けで停職6か月の処分としたほか、当時の上司ら3人も注意と訓戒の処分を行い、山下警部補は処分を受けて辞職したということです。
岡山県警察本部の磯寿生警部務長は「長期にわたり、不適正な捜査が行われたことは誠に遺憾であり、県民の皆様に深くお詫び致します。」と謝罪しました。
警察では職員への指導を徹底するとともにチェック態勢を強化し、再発防止に努めることにしています。