2009-09-10 07:44:50
本 (復元記事)
テーマ:優良書籍1.自閉症とマインドブラインドネス サイモン・バロン・コーエン 青土社
2.自閉症スペクトル ローナ・ウイング 東京書籍
5.自閉症の謎を解き明かす ウタ・フリス 東京書籍
本は、他にも感動的であったり、その観察眼に、驚かされる本もありますが、自閉症の原理に近い本と言うと、上記の本が適当でしょう。私は、工学部出身の技術屋として、最も衝撃を受けたのが、1のバロンコーエンの本ですが、人それぞれ、切り口、とっかかりも色々ですので、本屋或いは図書館で、手に合う本から、読み始めるのが良いかと思います。昨日は、筆が滑ってと言うか、完全な思い違いで、自閉症スペクトルの、言い出しっぺをフリスと書きましたが、ローナ・ウイングのグループの書き間違いでした。
2008/3/4(火)のブログ 復元記事
追記: フランシス・ハッペ は、きちんと自著の中で、「自閉症者は、幻覚や妄想など精神病の陽性症状を呈しえない」と書いてるんだよね。
1 ■アスペルガー症候群に関しては
~引用~フランシス・ハッペ『自閉症の心の世界』P171より。
フリスとフリスが言うように、「過剰な」心の理論の結果として、幻覚や妄想など精神病の陽性症状が生成されるという見解にしたがえば、これらの症状はアスペルガー症候群にしか見られないことになる。
アスペルガー症候群のように心の理論を遅く、それゆえに異常に獲得すると、「心の理論の調子が狂ってしまう」危険が高くなるのかもしれない。
この仮説によると、カナー型の(心の理論を持たない)自閉症者は、こうした精神病症状あるいは陽性症状を呈し得ない。
この意味においてアスペルガー症候群は自閉症と(陽性症状あるいは派手な症状の)精神分裂病(統合失調症)のちょうど中間に位置するのかもしれない。
とあります。
これはあくまで仮説で、しかし自分はこれとP170の記述を読んで深く納得しました。(なぜならストレス時の幻覚、妄想でなければ説明がつかない状態がこれまでにあったからです)