2009-09-15 08:29:07

念押し (復元記事)

テーマ:心の理論

出張の合間に、バロンコーエンのマインドブラインドネスを読み返していた。本の前半は、「心」と言うモノの定義、「心」は無意識で働いてしまう、自動プログラムである事を、手を変え、品を変え、しつこく、諄い位書いている。私は、「心」を持たない方だから、「心」が、単なる脳内の電気信号であると言われると、簡単に納得出来るし、この諄い部分は読み飛ばしていた。しかし、「心」を元々持っていて、それも、無意識下で自動で働いてしまう人達には、「心」が「電気信号」である事を、理解する事は、どんなに知能を総動員しても、簡単には、本質を、理解する事が出来ないのかもしれない。だから、バロンコーエンも、その部分を、ひとっ飛びにしないで、ダーウインの進化論や、その他の論文を総動員して、書いているのか。一時期「心の理論」は、その意味も分からずに、あちこちで、その言葉を見かけた。実際、「心の理論」と口に出す人に限って、理解していない人がほとんどだったけどね。只、その言葉を知る事に、まあ、意味があったのかもしれない。「心の理論」は、発言はしないが、知性が高い人達には、受け入れられて居るみたいなんだが、杉山登志郎や、辻井正次は、もう「心の理論」は、無かった事になっている。この辺は、また改めて詳しく書くが、愛知県の人達は、この名前をよく覚えて、近づかない様にした方が、身の為だし、絶対子供を預けたりしない様に。 それだけが、私の心配です。


2008/3/29(土)のブログ    復元記事

2009-09-14 09:57:12

目的 (復元記事)

テーマ:自閉症総論

このブログを書いている、本来の目的について、考えて見る。このブログは、自閉症の諸君、施設に入って居たり、施設に通っている自閉症、彼らが、施設で上手く、係員の人達と生活出来る様に、或いは、施設の人々の何かのヒントにでもなれば良いと思い書いている。さらに、診断を受けた、話せる自閉症(アスペルガー症候群)の諸君が、なんとか上手く生活出来る様に願いながら書いている。最後の目的は、「ニキリンコ」「泉流星」或いは、その一派によって、アスペルガー症候群だと思い込まされた人達に、別の道を示す事にある。若い頃は悩む。とにかく悩む。ひきこもりであるかもしれない。そんな彼らが、アスペルガー症候群だと言いくるめられたら、或いは、アスペルガー症候群だったら良いな、と思い込んだら、彼らに救いの道は無い。何故なら、彼らは自閉症では無いからだ。私の話も、やはり、文字でしか無い。話を読んでいると、まさしく、自分も自閉症だと考えるかも知れない。ところが、実際、現物、実物を目にすると、定形発達の中での「僅かな違い」と、定形発達と自閉症の「明確な違い」は、驚く程大きく、「百聞は一見に如かず」という通り、「人」と「ヒト」の差が明確に分かる。自分が、自閉症であることが、自分自身が救われる道だと考えるなら、迷わず精神科で診断を受けて欲しい。どんなに、診察まで時間が掛かっても、3年も待てば、診断の道が開ける。「村上由美」や「村上真雄」の様に、商売で、「自称自閉症」をしている人間は、「自称自閉症」のまま、10年経っても未だ診断を受けないし、恐らく診断は受けないだろう。(商売に差し支えあるからね)違えば、違うなりに救いの道はある。例えば「斉藤学」先生の本とか。斉藤学先生は、人間の根源的な悩みについて、ずっと考え、治療してきた人だから、そのノウハウと蓄積は物凄い。もし、このブログに救いを求めるならば、得る物は無いかも知れない。唯々、興味があって見続けるなら、是非参加して欲しい。昨日の話(3月5日記事 天使と悪魔)等も、もっと詳しく調べなければならない、テーマであるのだ。


2008/3/6(木)のブログ    復元記事

コメント:

いつも拝見させていただいています。

最終目的のところで書かれていることは、まさに私が思っていたことです。

私自身は診断(ウエックスラーテストと脳波テスト済み)をもらってはいますが、chipさんのこのブログを読んでいると「いや、自分はやっぱりそうではないのではないか」

と思うと同時に、やなりその中に自分自身の生活に大きなヒントとなることを与えていただいています。

                                         【投稿者:さかい 2008年3月6日(木)23:11】 

余談ですが、昨年の12月26日の「指針」というブログは普通の人でもどれだけこの件に関して真剣に取り組んでいるかは疑問です。しかし、chipさんのブログでの姿勢を見ている限りきちんと実行されようと努力されていると思います。

これからも私のような人間に対しても、ある意味でそれは救いなのですが、書き続けていただきたいです。

がんばってください。

                                         【投稿者:さかい 2008年3月6日(木)23:18】 

2009-09-13 03:00:02

指針 (復元記事)

テーマ:社会生活

自閉症について、書かれた本は飛躍的に増え、しかし、クソチンコ本の様に、害にしかならない本が増えた。それらの本は、アスペルガー症候群の子供を持った親や、教師の参考になる事はあっても、アスペルガー症候群の本人に向けて書かれた本は無い。つまり、私達が生きて行く上で、何かの役に立つ様な本は無い。では、私達(つまり、自分の正体を知ってしまった、アスペルガー症候群の成人)は、どうやって生きて行けば良いか。【幻覚幻聴がある人は、統合失調症だから、含まれない】私が、僅か50年の人生を振り返って思う事は、二つだけだ。一つは「犯罪行為をしない」事。若い頃は、スピード違反や、駐車違反で良く捕まった。何でオレだけと言うぐらい、誰も捕まらない様な所で捕まった。学校でもそうだった。とにかくオレだけ、よく見つかる。皆と同じ事をしていても、見つかる。実は、他のみんなは、私が見えない何かを見て、或いは、気付いて、捕まらない様にしているのだ。私は、もう、捕まる様に出来ているんだ、と諦めた。だからこそ、「犯罪行為はしない」と決めた。どんな些細な事でも、オレがやれば捕まる。だから「しない」。交通法規も、「歩く交通法規」と言うぐらい、頭に入っていて、注意している。もう一つは、「真面目に生きる」。真面目とは何か。概念が理解出来ない自閉症に、真面目の概念が分かるか。分からなくても良いんだ。「真面目に生きる」「誠実に生きる」。「真面目とは何か」「誠実とは何か」、毎日それを考えながら生きれば良いんだ。その時、誠実と思って取った行動が、年齢を重ね後から考えると、もっと他の誠実な対応があったかもしれない。しかし、それでも良いじゃないか。とにかく、その時、自分自身で「誠実」だと考えて、行動したのだからそれでいい。人生、社会に出れば、それが最も難しい事かもしれない。それでも、「犯罪行為をしない」「真面目に誠実に生きる」この二つを、指針として生きて行けば、良いんじゃないか。私は強くそう思う。

追記:だからこそ、不誠実、犯罪行為は絶対許さない。命が尽きるまで、追い続ける。


2007/12/26(水)のブログ    復元記事

2009-09-12 06:53:53

深淵 (復元記事)

テーマ:優良書籍

自閉症について考え、観察しても、自閉症の深淵を覗き込んだ人の本は、時間が経っても古くならない。それが、ウタフリスであり、ローナウイングであり、サイモンバロンコーエンである。その記述は、終始一貫しており、其処に矛盾は感じない。どんな本かと言うと、自閉症サイトと言えば、誰もが本の紹介や、記述の索引に溢れているから、そちらを参考にしてね。ブログも、もう少し一生懸命作れば、いろんな所に飛ばしたり、バラエティに富むんだろうけど、仕事以外まで、パソコンの勉強なんかしたくないので、我慢して下さい。しかし、杉山なんかは凄いよ。ウタフリスから引用して、【自閉症スペクトラムの行動特徴は、育生歴に因らない事は今や万人が知るところである。】としながら、【虐待的家庭環境にあると、積極奇異型になる。】と、こう言っている。(アスペルガー症候群と高機能自閉症の理解とサポート◆よりよいソーシャルスキルを身につけるために 学研)つまり、積極奇異型の子供の家では、虐待をしていますよって事だ。ところが、不思議な事に、誰一人、積極奇異型の大人も、子供も、その自閉症の子供を持つ親も、誰も文句一つ言わないんだな。嘗てソニーエンターテイメントのDVD「アスペルガー死の団欒」を発売停止に追い込んだり、東芝EMIのパンクバンド「黒夢」を解散に追い込んで、ホームページ上で、高々と勝利宣言をした【日本自閉症協会 東京支部】も、全く、触れる事もなく、一切コメントナシだ。文句を言っているのはオレだけだ。大学教授と言うモノは、バカの方がなれるんだな。


2007/12/25(火)のブログ    復元記事

2009-09-11 20:15:16

天使と悪魔 (復元記事)

テーマ:SAMの欠陥

定形発達でも、防衛機制が弱くなると「鬱病」になる事は分かったと思う。では、中枢性の統合(セントラルコヒーレンス)が弱くなるとどうなるか。私は定形発達では無いので、半信半疑なのだが、定形発達の、心理学を専攻した人に聞いたところ、定形発達の場合、何かに迷った時、まるで漫画の、天使と悪魔が反対意見を言い合う様に、頭の中では、二人の自分が、相談をするのだそうである。私は、自閉症なので、頭の中で相談するなど全く無く、私の頭の中には、一人の私しか居ない。だから、中枢性の統合が弱いと言っても、どういう事なのか、簡単には分からない。定形発達の場合、頭の中に「もう一人の私」(SAMの働き)が存在する。事ある毎に、無意識下で、もう一人の自分と話し合っている。ところが、定形発達の人が「統合」が弱くなると、まるで頭の中で、誰かが話し掛けたり【幻聴】、行動を命令したりするようになる。そして、其処にあるはずの無い物が見える様になる。【幻覚】これが、統合失調症である。だから、自閉症であれば、「幻覚、幻聴」は、あり得ないのである。自閉症は、生まれつき鬱予備軍、或いは鬱病で、さらに中枢性の統合が大変弱いが、頭の中に、【SAM】が無いと言う、摩訶不思議な動物なのである。分かるカナーーー。ワッカンネーだローナーーー。


2008/3/5(水)のブログ    復元記事

2009-09-10 07:44:50

本 (復元記事)

テーマ:優良書籍

1.自閉症とマインドブラインドネス サイモン・バロン・コーエン 青土社

2.自閉症スペクトル ローナ・ウイング  東京書籍

3.アスペルガー症候群 トニー・アトウッド 東京書籍

4.自閉症とアスペルガー症候群 ウタ・フリス 東京書籍

5.自閉症の謎を解き明かす ウタ・フリス  東京書籍

6.自閉症の心の世界 フランシス・ハッペ 星和書店


本は、他にも感動的であったり、その観察眼に、驚かされる本もありますが、自閉症の原理に近い本と言うと、上記の本が適当でしょう。私は、工学部出身の技術屋として、最も衝撃を受けたのが、1のバロンコーエンの本ですが、人それぞれ、切り口、とっかかりも色々ですので、本屋或いは図書館で、手に合う本から、読み始めるのが良いかと思います。昨日は、筆が滑ってと言うか、完全な思い違いで、自閉症スペクトルの、言い出しっぺをフリスと書きましたが、ローナ・ウイングのグループの書き間違いでした。


2008/3/4(火)のブログ    復元記事


追記:  フランシス・ハッペ は、きちんと自著の中で、「自閉症者は、幻覚や妄想など精神病の陽性症状を呈しえない」と書いてるんだよね。

2009-09-09 07:50:45

自閉症スペクトル (復元記事)

テーマ:SAMの欠陥

自閉症スペクトルは、ウタフリスのグループが、提唱した話。(此は、ウイングの勘違い)彼らが、自閉症の子供達を広く集め、世話をしている間に、誰一人同じ子どもが居ない事。自閉症の子供に繋がる様な、知能の高い子供が居る事。知能が高い子供達を、集めた研究者が過去に居た事(ハンスアスペルガー)。等の事実の積み重ねから、自閉症の状態は、言わば、広く分布して、二人と同じ状態が無い事を「自閉症スペクトル」と表現したんだね。もう一度、ウイングの本を読んで確認してみるけど、私は、自閉症は、バロンコーエンが言う「SAM」の欠陥とする論を採っているので、私の理解で話すと、自閉症と定形発達は、「SAM」の有無で明確に分かれる。自閉症の状態を観察すると、スペクトル状(連続状)に広く分布し、二人と同じ状態が無い。最も社会に適合した自閉症は、定形発達に近い所迄存在している。しかし、彼に「SAM」が無い事で、定形発達との違い、線引きは「明確」である。という解釈になります。雰囲気で、ウイングの言葉を、引用する連中の解釈とは違う。私が、参考書にしている、素晴らしい本は、明日紹介しまーす。


2008/3/3(月)のブログ    復元記事

2009-09-08 13:11:03

SAMとはなんそや (復元記事)

テーマ:SAMの欠陥

ウタフリス等、(英米の)自閉症の専門家が、書く本は、テーマを絞って書いている。だから、それぞれの事を、深く勉強するには、都合が良い。でも、難しいだろう?サリーとアン、とか、スマーティの課題とか、断片を憶えるだけで、それが、何を目的とした課題なのか。何の為の、何を知る為の実験か、なんて、直ぐ忘れちゃうよね。でも、SAMを基準に考えると、分かり易いだろう。それに、自閉症の事に関して、SAMや、自己意識や、中枢性の統合まで含めて、重層的に解説している本は無い。そうなんだ。日本の自称研究者は、みんな分かった振りしているだけだから、誰もきちんと説明出来ないんだ。2月の(復元記事)書き込みを読み返して、その根本にある「SAM」について、余り説明が無い様な気がした。そこで、もう一度、私自身が、バロンコーエンの本を読み返し、なんとか「SAM」を、分かり易い形で、説明しようと思います。その為、書き込みが一時中断するかも知れないのですが、待っててね。


2008/3/2(日)のブログ    復元記事

2009-09-07 08:55:02

いいわけ (復元記事)

テーマ:SAMの欠陥

完全装備、メンテナンスも行き届いた、バトルスーツを身に纏い、出社してくる定形発達と、普通のビジネススーツを着て、出社した自閉症が、突然その場で戦う事を命じられた。当然、こちらは、会社で殺し合いをする訳に行かないから、相撲程度だろうと、身構えて頑張る。バトルスーツを着た相手は、本気を出すと相手にならないので、周囲の状況と相手の立場を慮り、バトルスーツを着ているのにも係わらず、負けた振りをする。しかし、定形発達は、自分の身体も心も、完璧に防御されているから、傷つきもしない。一方、一生懸命相撲を取った方は、力一杯頑張ったので、ヘトヘトだ。私達、自閉症の社会生活とは、こんな所が本当だ。何かトラブルが起きた時、大多数は、周囲の状況を見て、「申し訳有りませんでした。」と頭を下げる、一方、自分を防衛する「防衛機制」に、守られていない自閉症は、それでも、知能で自分自身を守らなければいけないから、一生懸命、思いつく限りの、自分の立場を主張する。「これは、・・・と言う事で、この時・・・で、向こうが・・・の書類を・・・」「もういい!君は、自分の事ばかり、そんなに言い訳をして、そんなに自分が可愛いのか!」そうじゃない。本当に自分が可愛いと、思っている定形発達は、簡単に頭を下げられる。頭を下げても、結果的に、傷つか無い事を良く知っているからだ。一生懸命、頭で考えつく限りの、自分の立場を説明しようとしていた、自閉症は、定形発達とは、比べる事が出来ない程傷つき、しかし、その傷を少しでも和らげようと、知能の限りで、自分の僅かな正当性を、探して居るだけなのだ。しかし、現実の社会では、定形発達の方が、傷つき反省をしている人間で、自閉症の方は、自分の非を認めず、ふてぶてしい。   これが、本当に、社会に出た自閉症の姿なのだ。


2008/2/29(金)のブログ    復元記事

2009-09-06 09:46:46

むき身 (復元記事)

テーマ:SAMの欠陥

さて、「SAM」が確立し、「自己」を認め「自己意識」が目覚め、「防衛機制」が働き始めた、定形発達と、「SAM」が欠落しながらも、知能で疑似的な「SAMもどき」で、自分の行動を確認し始めた自閉症を比べる。結果としての「防衛機制」は、ありとあらゆるところで、無意識に自動で働き、「自己意識」を強固に守る。


クソチンコとか、畠山静香のように、例え現実に人を殺していても、裁判官に「死刑にして下さい」と訴える事をしていても、尋問されると、人を殺した事実は無かったかのように証言してしまう。


自分でも、分かっている。しかし、敢えて尋問されると、違う事を言ってしまう。しかし、事実は意識下で「知っている」から、死刑を自ら求める。証言内容と自ら求めている事に矛盾があっても、構わない。平気で事実をねじ曲げてしまう。当然、これは「SAMが肥大」してしまった、「変質者」のケースだが、これこそが、定形発達の「防衛機制」の力の強大さ、を示す例となる。つまり、定形発達は、きちんとした「心の鎧」を身に付けて、社会生活を送っている。しかし、自閉症は、その「鎧」も「殻」も持たない。「むき身のエビ」が、海を泳いでいる様なモノだ。だから、直ぐエサになってしまう。定形発達でも、防衛機制の力が薄れ、鎧の(株)とを脱いでしまったり、殻が剥げ落ちたりする事がある。これが、鬱病で、普段殻を持っていたからこそ、その無力感、絶望感は増大し、自殺してしまう。同じ鬱病でも、生まれつき、鬱病予備軍だった「殻」を持たない自閉症は、その分、鬱に強いのかもしれない。それでも、横浜のヤマト運輸に勤めていた、自閉症の青年は、仕事を干されて自殺してしまった。(追記:偶然この事件は、平成21年9月3日(木)和解解決)きっと予兆があっただろうに、良い脳機能薬に巡り会っていれば、防げただろうに。残念な話だ。


2008/2/28(木)のブログ    復元記事

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