エロサイト愛好家必見! 新型ワンクリ詐欺の手口

2009.09.25


ワンクリサイト警告画面【拡大】

 最近、新手の「ワンクリック詐欺」が横行している。万が一クリックしようものなら、数分おきに卑わいな姿の女性による「警告画面」がモニター全体に自動表示され、時限爆弾のように振り込み期限のカウントダウンが繰り返されるのだという。うっかりダマされた際の対処法はあるのか−。

 アダルトサイトや出会い系サイトのリンク、迷惑メールに記載されたURLなどをクリックしただけで架空請求を仕掛けてくるワンクリック詐欺に対しては、ほとんどの場合、無視しておけばいい。ところが、数カ月前から被害急増中の手口はそんな生やさしいものではないという。被害に遭った男性会社員(34)がその実態を打ち明ける。

 「あるサイトのリンクをうっかりクリックしたら、『あなたは入会しました』『5万円お支払いください』という画面が現れました。当然無視していたのですが、直後から画面いっぱいに上半身裸の女性画像が現れ、『ご入金の確認がとれていません』のメッセージが表示されたのです。しかも、消しても消しても数分おきに現れ続けるのです」

 同様の警告画面は、本紙も確認した。画面下部には「支払い猶予期間 残り時間○時間○○分」というカウントダウンや、自分のIPアドレスなどのデータも表示されるため、詐欺と分かっていてもプレッシャーは相当なものだ。パソコンに不慣れな人や、うっかり職場の端末でクリックしてしまった人は、この“緊急事態”から逃れるために金を払いかねない。

 この被害に遭った場合、どう対処すればよいのか。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、「クリック時に不正プログラムを埋め込まれたのです。これを除去すれば解決します。基本的には『Cookie』(クッキー、サイト側がユーザーのパソコンに一時的に書き込んだデータ)か、『キャッシュ』(サイト閲覧履歴)のデータを空にすればOKでしょう」と言う。

 インターネットエクスプローラの場合、メニュー→ツール→インターネットオプション→全般タブを選択し、履歴やCookieなど該当項目の削除を選択すればいい。

 中には「個人情報読み取り中」といった脅迫画面を表示するサイトもあるが、IPアドレスなどはサイト側が自動的に検知するもので、個人情報特定にはつながらない。万が一、クッキーなどを削除しても解決しない場合は、市販のセキュリティー対策ソフトを導入する。これで確実に除去できる。

 有料アダルトサイトの開設は、1999年の改正風営法により、警察への届け出や所在地の明示などが義務づけられている。本紙は今回確認したサイト運営者を直撃したが、表示された住所には人の気配もなく、電話も通じなかった。

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