(cache) 一審無罪の被告に無期懲役 大阪高裁「供述信用できず」 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 一審無罪の被告に無期懲役 大阪高裁「供述信用できず」

     神戸市中央区で質店経営者を殺害し、現金を奪ったとして強盗殺人罪に問われた電気工緒方秀彦被告(50)の控訴審判決で、大阪高裁は24日、無罪とした一審神戸地裁判決を破棄、求刑通り無期懲役を言い渡した。

     判決理由で小倉正三裁判長は「質店前の自動販売機でたばこを買おうとしたら、被害者から防犯カメラの設置を相談され、店内に入っただけ」とする被告の主張を「見ず知らずの被告に相談するとは考えにくい」と指摘。「被告の供述は不合理、不自然で信用できない」とした。現場から被告が出てきたのを見たとする目撃証言も「明確に被告であると判断している」と述べた。

     緒方被告は逮捕時から一貫して無罪を主張、凶器も発見されていないが、検察側は質店から指紋や足跡が見つかったことなどから、緒方被告の犯行と主張していた。神戸地裁判決は「被告の弁解は排斥できず、目撃証言も1年10カ月後の判断で、疑問が残る」として無罪を言い渡した。

     判決によると、緒方被告は2005年10月、神戸市中央区の質店で経営者の中島実さん=当時(66)=の頭を殴って殺害し、現金約1万円を奪った。

      【共同通信】