公開練習するWBAスーパーフライ級挑戦者のウーゴ・カサレス=大阪市住吉区の六島ジム
「WBA世界Sフライ級タイトルマッチ」(30日、大阪府立体育会館第2競技場)
挑戦者・カサレス(メキシコ)が24日、大阪市内の六島ジムで名城について「クレバー(賢さ)さに欠ける。そこを考慮して戦いたい」と挑発。「いつでも倒せると思う」とKO宣言した。
公開練習直前だった。褐色の31歳は、王者への感想を「大変強いボクサー」と、社交辞令のように切り出すと後は言いたい放題。「ただし欠点もある。ディフェンスが弱いし戦略性もない。(過去の試合を)見た感じでは、気力と根性だけで試合をしている気がする」などと酷評した。
カサレスは大学でスポーツ科学を専攻し、引退後はジム経営を視野に入れている。WBOのLフライ級王座を5度防衛した実績もある“インテリボクサー”は、マイケル・ジャクソンの曲をバックに約1時間、軽快な動きを披露した。
夜になりジムに現れた名城は挑戦者の言葉に「(クレバーじゃないって)当たってるといえば当たってる」と余裕の笑み。「本番でギャップを出せるし、そう思われた方がやりやすい」と“誘い”には乗らず王者の貫禄を示した。
(2009年9月24日)