【ニューヨーク=中島裕介】鳩山由紀夫首相は24日昼(日本時間25日未明)、国連総会で一般討論演説した。「東アジア共同体」の構築に挑戦すると表明した。「開かれた地域主義」を旗印に東アジア域内各国の連携を強め、安全保障上のリスク軽減や経済の活性化を図る。国連改革への日本の立場について「安全保障理事会の常任理事国入りを目指す」と述べ、これまでより踏み込んだ。
首相は持論の「友愛精神」に基づき、日本が取り組む国際的課題を「5つの挑戦」として提唱した。
東アジア共同体は貿易自由化や通貨統合も含む域内の経済連携と安全保障の枠組みを両立した構想。演説では「自由貿易協定(FTA)、金融、通貨、環境、災害支援などできる分野から」連携を進めると強調した。「協力の積み重ねの延長線上に東アジア共同体が姿を現すことを期待する」と表明した。(01:59)