2008年-06月-07日
中山昌亮『不安の種+』4巻
- 作者: 中山昌亮
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2008/06/06
- メディア: コミック
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この4巻も実に無気味なエピソードが詰まっております。
ストーリー物ではないので、4巻だから、という感想を書きづらいのですが、とにかく怖い。読んでていて何度鳥肌が立ったことか。
変な「モノ」が現れて事故や人死にが起ったりもしますが、その結果そのものはこの作品においては比較的どうでも良くて、その何だか良く分からないモノが、何だかよく分からないままに存在している、その異様な存在感が全身粟立つようなゾワゾワとした恐怖を呼びます。
人間に近い形をしていても明らかに人間とは違う目や歯の表現が――ああ、怖い。
あそぼおおじさん、オチョナンさんなど虚構入り交じって怖くて印象深いモノを送り出してきたこの『不安の種』シリーズ、「+」はとりあえずこの4巻で一区切り。4巻で一番キたのは最後の最後、「終章に代えて……」で著者自らの絵本にまつわる体験談的なエピソード。
…………うわぁ。
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