内藤VS興毅“因縁の対決”11・29さいたまでゴング
亀田興毅(右)の挑発に内藤はけげんな表情 |
◆ 会見では予想外の展開に ◆
注目の対決がついに実現する。24日、東京都内で会見があり、11月29日にさいたまスーパーアリーナで王者・内藤が、同級3位の興毅を相手に6度目の防衛戦に臨むことが正式発表された。両者同席の会見では、過激な亀田節でなくジョーク交じりの“口撃”を仕掛ける興毅に、内藤が肩透かしを食う場面も。緊張感と笑いが交錯する予想外の前哨戦となった。
◆ 亀田節封印の興毅に内藤「成長したな」 ◆
まるで漫才コンビのようだった。約80人の報道陣に加え会見場となった東京・葛飾のタカラトミー本社の社員が見守る中、約40分間の舌戦は意外な展開を見せた。
内藤「いつもより元気がないなと思った。発言に気をつけているし“成長したな”と」
興毅「変な話をするとバッシングされるから。学習したよ。言っていいことと悪いことぐらいは20歳になって分かっとる」
07年10月に内藤が弟・大毅(20=亀田)と初防衛戦に臨んだ際は、亀田家から「動きがゴキブリみたい」(父・史郎氏)「内藤はいじめられっ子やろ。いじめたる」(大毅)と過激な挑発を浴びせられた。それだけに興毅の冗談交じりの“口撃”は予想外だった。
内藤「あの〜、ファンあってのプロスポーツ。とりあえず決まって良かった。あと、一生懸命頑張ります」
いつものゆっくりした口調で決意表明した王者に興毅が早速、突っ込みを入れる。
興毅「チャンピオンさん、ハキハキしゃべった方がいいんとちゃう。シャキッとせんと。コメントも型通りやし」
そんな両者が最もヒートアップしたのは、お互いの過去の戦績についてだった。
内藤「オレは(35歳と)年はとってるけど、キャリアがあるし強い相手ともやってる。(興毅は)日本人とやってないじゃん」
興毅「日本人がどれだけ強いんや。オレの中では(内藤戦は)世界戦じゃなく日本タイトルマッチぐらいのもん。まあ、自信があるからここまで言えるんだけどね」
相手を完全否定するような言葉はなく王者を拍子抜けさせた興毅。戦いのゴングは鳴らされた。
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[ 2009年9月25日付 ]
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