『不安の種』は、中山昌亮の漫画。
雑誌「チャンピオンRED」に連載したのち「週刊少年チャンピオン」に移籍、タイトルが『不安の種プラス』に改められた。
概要
ジャンルはホラーにあたり、少年誌に連載された作品としては珍しい。
一話完結型、10ページに満たない短い話の中で読者の恐怖を掻き立てる作風が特徴。
一般人の主人公(毎回異なる)が何気ない日常の中で幽霊とも妖怪ともつかない怪異に出会ってしまう、というのが基本的なストーリー。
その短さゆえか出現する怪奇的な存在には常に印象的なビジュアルが与えられており、その強烈さによって読者に恐怖を与えることが多い。
が、それだけでは終わらない。
やはり短さゆえか描かれる怪異の多くには名前もなく、正体を明らかにする説明もない。
また、日常を舞台としていること、作品に実在の地名が付されることによって、描かれた怪異は読者にとっていわば地続きのものとなる。
結果、怪異は納得のいく解決を得ないまま読者の現実に放り出され、二次的な恐怖を生むことになる。
すなわち、ふりむくとそこに漫画で見た「あれ」がいるのではないか、向こうから歩いてくる人は「あれ」なのではないか、この角を曲がったところに「あれ」がたたずんでいるのではないか――そんな『不安の種』を読者に植え付けるのである。
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読み:フアンノタネ
初版作成日: 08/11/29 02:30 ◆ 最終更新日: 09/08/23 12:45
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