Print this Post Article Lists Back

韓日首脳会談:和気あいあい、歴史問題にも言及(下)

 李大統領は今年6月、野党代表だった鳩山氏が訪問した際、既に歴史問題について共通認識を持ち、先月末に日本で衆院選が終わると、外国首脳の中でも真っ先に鳩山氏に電話をかけ、祝意を伝えた。鳩山首相は李大統領との会談の冒頭、「早く会談したいと期待していた。日本にとって韓国は最も近く重要な国だ」と述べた。

 歴史問題が難題ではない以上、北朝鮮の核問題などほかの問題が難題であるはずがない、ということも今回の首脳会談ではっきりした。

 北朝鮮の核問題について、両首脳は対話と制裁を織り交ぜ、必ずや韓半島(朝鮮半島)の非核化を成し遂げていくとの点で意見が一致した。鳩山首相は「北朝鮮の核は完全に放棄させなければならない。対話も重要だが、国際協調を通じた制裁圧力も必要だ」と改めて強調した。李大統領は「日本は世界一流の経済力を持ちながらも核を保有していないため、全世界に非核化を訴える資格がある」と支持を表明した。

 鳩山首相は「経済問題だけでなく、気候変化、核問題などグローバルな問題で協調していきたい」と述べ、李大統領もそれに共感を表明した。

 鳩山首相はまた、2016年の東京五輪招致に支援を求めた。李大統領は来年にG20(主要20カ国・地域)の金融サミットを韓国で開催することを日本が支持したことに謝意を示した。鳩山首相はこのほか、韓日経済連携協定(EPA)について、「さまざまな困難があるが、どのように解決すべきか知恵を集めたい」と語った。

 李大統領は20日、東京で開催された「日韓交流おまつり」に鳩山首相の幸(みゆき)夫人が出席したことについて、「大きく報道された。両国関係、特に民間交流の増進に大きく役立つと思う」と指摘した。

 青瓦台の李東官(イ・ドングァン)報道官によると、鳩山首相は「妻は韓国でわたしよりも人気がある」とジョークを飛ばし、会談は終始和気あいあいとしたムードで進んだという。幸夫人は韓流ファンとのことだ。

ニューヨーク=朱庸中(チュ・ヨンジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る