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韓日首脳会談:和気あいあい、歴史問題にも言及(上)

 李明博(イ・ミョンバク)大統領と鳩山由紀夫首相は23日午後(現地時間)、米ニューヨークで韓日首脳会談を行い、過去に両国首脳が議題として取り上げることを避けてきた歴史問題が真っ先に話し合われた。

 これまでの自民党政権とは異なり、民主党・鳩山政権は日本帝国主義の侵略と植民地支配を反省する立場を取っている。このため、鳩山政権と韓国政府は歴史問題を悪材料ではなく、むしろ両国関係に質的変化をもたらす可能性を象徴する好材料としてとらえている。

 鳩山首相は李大統領に「新政権は歴史をしっかりと見詰める勇気を持った政権だ」と述べるにとどまったが、韓国大統領府(青瓦台)は鳩山首相が適切な時期に1995年の村山談話を土台とした言及を行うと期待している。

 社会党出身だった村山元首相は、太平洋戦争の終戦50周年に際し、「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた。痛切な反省の意を表し、心からのおわびの気持ちを表明する」との談話を発表している。

 鳩山首相は22日、中国の胡錦濤国家主席とも会い、「95年の首相談話(村山談話)を踏襲していく」と表明した。

 青瓦台関係者は「今回の韓日首脳会談では天皇訪韓問題が本格的に話し合われることはなかった」としながらも、「鳩山首相が電撃的な決断を下せば、天皇訪韓が来年にも実現する可能性がある」と述べた。

 李大統領は最近、聯合ニュース、共同通信による共同インタビューで、韓日強制併合100周年となる来年に天皇訪韓が実現すれば、過去の歴史問題に終止符を打つ意味を持つと強調している。

李明博大統領が23日、ニューヨーク市内のホテルで日本の鳩山由紀夫首相と会談し、和気あいあいと握手を交わしている。両首脳は鳩山首相就任以来初となる首脳会談を行った。/写真=崔淳湖(チェ・スンホ)記者

ニューヨーク=朱庸中(チュ・ヨンジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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