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4月から「リンク栃木ブレックス」 命名権3年契約、課題は経営安定

2008.3.28 03:22

 08〜09シーズンから日本バスケットボールリーグ(JBL)に参戦するプロバスケットボールチーム「栃木ブレックス」の運営会社「ドリームチームエンターテインメント栃木」の山谷拓志社長は27日、県庁で記者会見し、4月からネーミングライツ(命名権)導入に伴うチーム名を「リンク栃木ブレックス」とすることを明らかにした。経営基盤の安定という課題は残るものの、本県初のプロチームは2年目に向けて順調な滑り出しをみせている。

 4月からの3年契約で命名権を購入したのは、コンサルティング会社「リンクアンドモチベーション」(東京)。東証2部上場で、スポーツチームの強化に向けたサービスや、フロントスタッフの組織強化などの支援を行っており、07〜08シーズンのメーンスポンサーだった。リンク社の広報担当者は「JBLに入ったことで、全国的に社名が露出するメリットがあると判断した」と期待をかける。

 プロチーム結成1年目でJBL2部優勝を果たしたブレックスだが、課題は経営の安定化だ。山谷社長によると、平成19年度の売上高は1億2700万円の見込みで、85%が広告収入で、10%が入場料収入、5%がグッズ販売収入。しかし、優勝による選手の出来高払いの増加などで600万円の赤字となる見通しだ。

 Jリーグのチームでは入場料収入が4割を占めるとされるが、会場が屋内で入場者数が限られるバスケットボールのチームの場合、広告収入に頼っているが現状だ。命名権の契約金は公表されていないが、山谷社長は「われわれの収入の大きな柱」と認める。

 JBLでも、「レラカムイ北海道」を除き、企業のスポーツ活動の一環として行われる「実業団チーム」で、観客は1試合当たり1800〜2000人と苦戦している。唯一のプロチーム、レラカムイは、地域に密着して1試合当たり3000人の観客動員力があり、JBL広報部は「ブレックスにはレラカムイと同じぐらいの観客動員を」と期待する。

 ドリーム社は20年度も引き続き第三者割当増資を検討することや、観客を1試合当たり1500〜2000人、売上高を2億6000万円に目標を定めた。また、県内の小中学校の半数の訪問や、地元住民、企業、行政、協会の橋渡し役となるイベントを開催する「LINK!TOCHIGI」プロジェクトの実施、子供対象のバスケットボールスクール・チアリーダースクールを始めることを明らかにした。

 山谷社長は「JBL2部で優勝したことで認知度が高まった」と手応えをつかんでおり、4月からチームのゼネラルマネジャーに就任、フロントとチームの全権を握って来季に臨む。

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