曙涙の初タイトル「感無量です」/全日本
<全日本:東京大会>◇23日◇東京・後楽園ホール◇1500人
元横綱曙(40)がプロ格闘家転向後、悲願の初タイトルを獲得した。アジアタッグ選手権試合で元幕下浜亮太(29)と組み、王者鈴木みのる(41)NOSAWA論外(32)組に挑戦。曙は20分45秒、ダイビングボディプレスからの体固めでNOSAWA論外を撃破した。
「正直、失敗したら次はないと思っていた。本当に感無量です」。強烈な張り手で倒した93キロのNOSAWA論外の胸に、コーナーセカンドロープから跳び、215キロの巨体全体で覆いかぶさった。助けにリングに上がろうとする鈴木に、浜が場外で必死に食らい付く。3カウントが場内に響き渡ると、曙はリング上で大の字になった。
タイトル獲得のラストチャンスと覚悟していた。三度目の正直で、プロ格闘家デビューから5年9カ月、日本でのプロレスデビュー後としては4年1カ月での初戴冠。プロ格闘界に転向した横綱(過去に東富士、輪島、双羽黒)としても初タイトルの快挙だ。角界、プロレス界の大先輩力道山が巻いた日本の同界最古のベルトだけに、「子どもが生まれたとき、横綱に昇進したとき、それと同じくらい人生で一番うれしい」と大きな瞳に涙を浮かべた。
6月から専属トレーナーの指導のもと、都内のジムで週3日、瞬発的なパワーに、持久力を加える練習を導入した。この日も20分以上フルパワーで戦い抜き、成果を見せた。「王者は楽じゃない。ベルトに誇りを持って挑戦者の気持ちで戦う」。綱を張り続けた経験を生かし、長期防衛を見据えた。【塩谷正人】
[2009年9月24日9時17分 紙面から]
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