民主党の鳩山由紀夫代表(62)の地元・北海道9区の室蘭市の選挙事務所では、民主が各地の選挙区で順調に議席を伸ばして半数を超えると、約70人の支持者の「おーっ」という歓声に包まれた。予定していた「政権交代 北海道から総理大臣」の横断幕を掲げ、その前で地元選対幹部らが万歳を繰り返した。
鳩山氏はこの日、自民、共産など3新人の挑戦をはねつけて早々に8選を果たした。全国遊説に忙しい夫に代わって、選挙区内をくまなく遊説した妻幸(みゆき)さん(66)は苫小牧や室蘭などの選挙事務所を回り、「皆さんと一緒に新しい日本をつくる歴史的な選挙を戦うことができた」と笑顔を見せた。
鳩山氏は中選挙区時代の86年、旧北海道4区(定数5)の元自民党衆院議員から地盤を引き継ぎ、初当選。名門・鳩山家の長男という抜群の毛並みの良さから、地元では早くから「将来は首相に」と期待された。初当選から23年。「首相の座」に届くまで来たことに、陣営の喜びはひとしおだった。【新庄順一、斎藤誠】
毎日新聞 2009年8月31日 0時58分(最終更新 8月31日 2時53分)