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ここから本文エリア 国立高崎病院 周産期医療を強化2009年09月24日 高崎市高松町の独立行政法人国立病院機構高崎病院が建て替えられ、10月から新病棟で診療を開始することになった。妊婦が安心して子どもを産めるように、周産期医療の機能が強化された。救命救急医療も拡充し、高崎を中心とした西毛地域の基幹病院として期待されている。 新病棟は地上7階地下1階建て。延べ床面積は現病棟の倍の3万3560平方メートルに、病床数は363床から451床に増える。 診療科目は新たに歯科口腔(こう・くう)外科と形成外科を加え25科となる。特に機能が強化されたのは周産期医療で、未熟児を扱う新生児集中治療室(NICU)が6床新設された。集中治療室を出た乳児が手当てを受ける後方病床(GCU)も9床ある。 また、救命救急医療を充実させるため、MRI診断装置もこれまでの1台から2台に増やされた。地域の個人病院の医師が高崎病院で診療にあたる地域医療連携を推進するため、医師の待機スペースや図書室なども備える。 新病棟の建設にあたっては、総事業費約90億円のうち、診療機能の拡充に必要な約30億円を高崎市が負担した。病棟の一部は「高崎市メディカルサポートセンター」として、病院内で一体的に運営される。 市健康課の担当者は「妊婦や乳幼児の診療体制が充実することで、地域の周産期医療の中核病院としての役割を担うことになる」と話している。 現病棟から新病棟への移転作業のため、今月30日から10月4日までは原則として休診する。5日から診療を開始するが、新病棟での混乱を避けるため当初は予約診療のみとし、13日から通常診療に入る。
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