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<気候変動サミット>閉幕 国連総長「先進国目標は不十分」

9月23日19時17分配信 毎日新聞

 【ニューヨーク小松健一】ニューヨークの国連本部で22日開催された国連気候変動サミットは鳩山由紀夫首相らの開幕演説に続き、各種分科会が開かれ、同日夕(日本時間23日朝)閉幕した。

 潘基文(バン・ギムン)国連事務総長は議長総括で「時代を決定づける課題である気候変動に取り組む世界の指導者の決意を示した」と述べ、今サミットが京都議定書後の地球温暖化対策の国際的枠組み合意に向けて「新鮮な風」を吹き込んだと評価した。

 一方で潘事務総長は、先進国の温室効果ガス削減の中期目標(20年まで)について「不十分だ」と指摘し、90年比で25%削減を表明した日本と同様、先進諸国に目標を引き上げるよう求めた。

 また、途上国向けの温暖化対策の資金援助が枠組み合意にとって重要との認識を示した上で、12月にコペンハーゲンで開かれる気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)で基金創設への動きが出ていることを評価。COP15の後に経済発展と温暖化対策との調和を助言するハイレベル委員会を国連が設置する意向も明らかにした。

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最終更新:9月23日19時17分

毎日新聞

 

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