浦田コミッショナーに修斗世界ウエルター級王座を返上する中蔵(左)=後楽園ホール
修斗の第9代世界ウエルター級王者・中蔵隆志が22日、後楽園ホールで、左目網膜はく離で今年10月の防衛期限が守れないことを理由に、22日付で王座を浦田昇・修斗コミッショナーに返上した。中蔵は5・10JCBホール大会の五味隆典戦でを硝子体はく離を発症。その後の練習で網膜はく離に至り、6月中旬に手術を受けたもの。
「引退も考えた」という中蔵だが、現在は対人練習を再開。「メドは立っていないが、来年早々に復帰できたら。ケガ人が言うのも失礼だけど、もう1回ベルトが欲しい。まだ少しやり残したことがある」と、再起へ意欲を見せた。
空位となった王座は、バーリトゥードジャパン09(10月30日・JCBホール)で、世界1位のヴィラミー・シケリムと3位の冨樫健一郎の間で王座決定戦が行われる。休憩前にバーリ-出場組の五味隆典、佐藤ルミナ、リオン武とリングに上がった冨樫は「こう見えても燃えてます」と同門の世界フェザー級王者・上田将勝の名ぜりふを引用して、会場の笑いを誘っていた。
(2009年9月22日)