国立漫画施設に松本零士さん期待 未来の人材育成を漫画などを収集、展示する「国立メディア芸術総合センター」(仮称)の設立準備委員会(座長・浜野保樹東大大学院教授)の会合が8日、文化庁で開かれた。意見聴取のため招かれた漫画家松本零士さんは「とてもうれしいことだ。未来の人材育成の役割を受け持ってほしい」と発言、建設に期待感を示した。 松本さんは漫画界の現状について「日本は大国と言われているが外国の青年も頑張っており、危機に直面している」と指摘。「漫画の原画やアニメの撮影機材を捨てる人もいる」と述べ、資料保存施設としてのセンターの役割も強調した。 また松本さんとともに招かれた映画監督樋口真嗣さんは「センターは絶対に必要だが、与野党の政争の道具になってしまった。一度計画を取り下げて再スタートするべきだ」と提案した。 準備委は有識者14人で構成。2011年度中の開館を目指し、具体的な事業内容など定めた基本計画を7月中にまとめる。 【共同通信】
|