岡山放送局

2009年9月23日 15時44分更新

中村昭夫の原点・写真展


戦後の倉敷市の町並みや人々の暮らしなどを撮影した写真家、故・中村昭夫の作品を集めた展示会が倉敷市内で開かれています。

中村昭夫は、去年、亡くなるまで戦後の倉敷市内の町並みや人々の様子を撮影してきたことで知られる倉敷市出身の写真家で、倉敷市立美術館の会場には、昭和30年代の作品、あわせて107点が展示されています。

このうち、美観地区で撮影した作品、「路地」には、白壁が連なる細い道で行商から物を買う住民の姿が撮影され、当時の美観地区周辺の生活の様子がうかがえます。

また、下津井港で撮影した「下津井田之浦」には大きなおけを持って歩く男の子の姿がとらえられていて、当時、学校に通わず、家で漁業の手伝いをすることが多かった子ども達の生活をうかがい知ることができます。

訪れた人は、作品の前で立ち止まってじっくりみながら当時の人々の様子に思いをはせていました。

この写真展は、11月8日まで倉敷市立美術館で開かれています。