2009年9月23日 15時44分更新
岡山県は緊急雇用対策の一つとしてイネや野菜を食べることから農業への被害が出ているヌートリアを捕獲する事業を9月から始めています。
ヌートリアは、成長すると体長が50センチほどになるネズミに似た哺乳類です。
南米原産で温暖な気候では繁殖力が強く、イネや野菜などの農作物を食べることから農業への被害が問題になっています。
環境省の調査によりますと、全国で確認されているヌートリアによるとみられる農業被害のうち、およそ40%が岡山県に集中していて県のまとめによりますと、年間の被害額は2000万円以上にのぼるということです。
このため岡山県では国からの補助金を活用して、緊急雇用対策として仕事を探している人などあわせて67人を雇い、ヌートリアの被害が出ている場所を中心にワナを仕掛けて捕獲する事業を今月からはじめました。
事業は来年度までを予定していて、県では捕獲する過程でわかったヌートリアの生態や効果的に捕獲する技術などを専用の冊子にまとめ、農業への被害を減らすことに役立てていくことにしています。