IMF議決権見直し、中国のシェア大幅拡大の見通し

2009年 09月 23日 09:26 JST
 

 [ワシントン 22日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事は22日、2011年に完了が見込まれる加盟国の議決権見直しについて、中国のシェアが最も大幅に拡大するとの見通しを示した。

 同専務理事はロイターのインタビューで「欧州の一部の国で(シェアが)縮小し、他の国が拡大する。唯一の大幅な変更が中国だ。これは完全に公平なことだと考える」と語った。

 中国は国際金融システムにおいて、より重要な役割を果たす用意ができていると専務理事は述べた。

 主要20カ国・地域(G20)については「国際的な不均衡に取り組む上でこうした協調が必要だ」とする一方、「危機が終息した後も協調が続くのか、あるいは内政問題へ戻っていくのかが問題だ」と指摘した。

 世界経済が順調に回復し、機が熟す前に各国政府が経済への支援を止めない限り、国際的不均衡への取り組みが早過ぎることはないとの見方を示した。

 不均衡は「危機の前も、危機の間も問題だった。危機が終わった後も問題であり続けるだろう。従ってこれに対処することは早過ぎない」と語った。

 より均衡の取れた世界経済の成長を達成するために、中国が輸出依存度を引き下げ、内需を拡大することが有効との見解を示した。

 その上で「われわれは依然として人民元は過小評価されていると考えている」と述べ、人民元の一段の上昇を容認することが必要との考えを示した。

 
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