本書カバーには小3から小6 を対象とすることが明記されている。実際3年生のご父兄でもそれを頼りにして本書を語購入なさった方もいらっしゃるだろう。しかし、本書は著者の学習塾では小学校6年生以降にしか配布されておらず、昨年度末に父兄向けに配布されたカリキュラムでは中学生段階で学ぶことになっているやに聞く。著者工藤順一氏のブログでも、それに近い話が書かれている。各自著者のブログで検証されるといい。

たとえば、本書に書かれただけのヒントで小学3年生に光合成の説明を書かせるなど、素人目に見てもむずかしい。子どもは喜んで作文を書くどころか、かえって謂れのない劣等感に苛まれてしまうことになりかねない。学研編集部ではチェックしなかったのだろうか。発刊後、もうずいぶん時間が経っているが、学研からも著者からもカバー表示と著者の塾カリキュラムの違いについて事情説明がまったくなされていない。プライマリー、スタンダードの特徴だったていねいなレイアウト構成もない。STEP3以降の教材も、いかにも拙速に作られたものになっている。こういういい加減が子ども向けの作文指導書に許されていいものなのだろうか。

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