(1)起動と画像作成準備 |
- GIMPの起動
- Linuxのメニューバーから,【アプリケーション】→【グラフィックス】→【The GIMP】を選択
図1のウィンドウが表示されます.このウィンドウから,各種ツールを選択し,画像を作成していきます.
図1 GIMP起動時のウィンドウ(ツールウィンドウ)
- 新規画像の作成
- GIMPメニューバーから,【ファイル】→【新規】→【The GIMP】を選択
図2のウィンドウが表示されます.このウィンドウで,作成する画像のサイズや色モードを指定します.
図2 新規画像の作成ウィンドウ
|
(2)画像作成 |
- 描画ツールの選択
-
ツールウィンドウに様々な描画ツールのアイコンがあります(ペン,塗りつぶし,スプレー,文字等).加えて,範囲選択のアイコンもあります.ツールの効果は実際に描画してみて,確認してください.
- 色の選択
-
ツールウィンドウから色を選択します.表示されている色数は2つ(図2では白と黒)ですが,色のアイコンをダブルクリックすることで,パレットウィンドウ(図3)が表示され,意図する色を選択することができます.
図3 パレットウィンドウ
|
(3)背景透過画像の作成法 |
- ゲームでは,作成したキャラクタ画像を背景画像に重ねて表示させます.その時,キャラクタの背景がある色で塗られていたら,背景とマッチせず,不自然になってしまいます.そこで,キャラクタ画像の背景は透過させて作成・保存します.これにより,透過させたキャラクタの背景はガラスのようになり,背景画像を透かして重ねることができるようになります.ここでは,GIMPを使った背景透過画像の作成法を紹介します.
- @画像を作成(または開く)
-
まずは,キャラクタ等の画像を作成します.デフォルトの設定では,背景として白色がセットされており,キャラクタの背景は白くなります(図4).この画像をそのまま画像ファイルで保存し,プログラムから表示すると,白い背景がそのまま表示されてしまいます.そこで,背景透過処理を施す必要があるというわけです.
図4 画像作成(背景を白色で作成)
- Aアルファチャンネルを追加
- GIMPメニューバーから,【レイヤー】→【透明部分】→【アルファチャンネルを追加】を選択
背景透過画像を作るには,アルファチャンネルというレイヤーを追加します.これで画像が2つのレイヤーで構成されることになります.追加したレイヤーの色を透明にし,その上のレイヤー(作成した画像があるレイヤー)の背景を削除することですることで,背景透過画像を作成します.
- B隣接領域の選択ボタンを押す
- ツールウィンドウから,隣接領域の選択ボタンをクリック
図1で選択されているアイコンが隣接領域の選択ボタンになります.
- C透過させたい背景部分を選択
- 背景部分(白い背景)をクリック
図5のように,背景部分だけが点線で示され,選択されます.このとき,背景を単一色(白)にして,キャラクタの輪郭線を閉じておくとよいでしょう.
図5 背景選択(見えにくいですが,背景部分とキャラクタ本体部分の境目が点線で示されています)
- D背景部分の消去
- GIMPメニューから,【編集】→【消去】または【切り取り】を選択(Ctl+Xで背景を切り取ることもできる)
図6のように,透過させる背景が格子模様で表されます.この状態のときXPM形式,PNG形式,またはGIF形式で保存すると,背景透過画像ファイルが生成されます.
図6 背景透過させた画像
|
|
|
|