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ウィキペディア、岐路に 英語版で書き込み承認制度 (2/3ページ)
このニュースのトピックス:メディア倫理
財団側の声明によると、ユーザー側から提案があったことを受けて、約2カ月のテスト期間の後に、主に人物に関する記事で新システムに移行する。今年8月現在の管理者数は約1700人だが、管理者が別のユーザーに承認権限を与えることもできる。
■いたちごっこ
実は、同様のシステムは昨年、ドイツ語版で運用が始まっており、英語版はこれを参考にした形だ。狙いは記事の信頼性確保だ。
誰でも参加できるのがウィキペディアの特長だが、利用者増に伴い、人格攻撃や明白な誤りも増加している。世界有数の閲覧数だけに、社会的影響も大きい。
たとえば、英語版ではオバマ米大統領の容姿に関する悪質な書き込みなどが、2007年1〜4月だけで約200件あった。8月24日付の米紙ニューヨーク・タイムズ電子版によると、今年3月には、英大手紙ガーディアンとインディペンデントがウィキペディアに基づき、死去した仏作曲家について誤った記事を掲載する“事故”もあった。
こうした問題に対し、サイト発足当初から、不適切な記述を見つけるたびに削除するいたちごっこが続いた。しかし、07年ごろにはユーザー数が頭打ちとなったことから、積極的に編集に参加するユーザーらの間で、荒らし行為への対処についての議論が行われ、今回の提案につながった。
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