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【埼玉】県魅力度 全国43位 歴史・文化の薫り薄い!?2009年9月23日 埼玉県の魅力度は、全国で下から五番目。歴史や文化のイメージは極めて低い−。コンサルティング会社「ブランド総合研究所」(東京都港区)が今年行った「地域ブランド調査」でそんな結果が出た。「ダサイタマ」から「彩の国」へイメージアップを図ってきたはずなのに、何がそんなに悪いのか。 (柏崎智子) 同調査は、インターネットを使ったアンケート。全国の全市や東京二十三区、特徴ある町村の計一千自治体について、さまざまな観点で質問し、消費者が抱くイメージを探る。四回目の今年、初めて都道府県を調査対象に加えた。 各都道府県の魅力を五段階評価で聞いたところ、最も好印象は北海道。次いで京都府、沖縄県、東京都と続き、埼玉県は下から五番目の四十三位だった。首都圏の強みで、住みたいかどうかを問う質問では十六位。なのに「魅力的」と言ってもらえない。 同社が「理由に直結する」とするのが「観光したいか」「産品を購入したいか」を聞いた項目。埼玉は四十六位だった。さらに「観光、レジャーの地域」「歴史・文化の地域」のイメージがあるとした人の割合に至っては最下位。回答者を関東在住者に限っても、埼玉に歴史や文化の奥深さをイメージする人は極めて少なかった。 朗報もある。浦和レッズやさいたまスーパーアリーナの存在からか「スポーツのまち」のイメージが全国二位だった。また、市町村結果を見ると、全体に低調ながら、川越市が「歴史・文化」の項目で三十五位に付けた。同市は魅力度で県内自治体ではトップの百六十七位。ちなみに次はさいたま市の二百二十位、所沢市の二百四十二位。 草加市は「市産品購入意欲」で三十六位。秩父市の観光イメージも、全国では振るわないが関東在住者は35・5%が認識していた。 「これらの良いイメージを県と結び付け、まずは関東地区で浸透を図っては」と同社はアドバイスする。 四十三位という結果に、上田清司知事は「残念だが、悲観する必要はない。本県の素晴らしさが十分知られていないことは反省し、大いにアピールすればランキングも上がると期待する」とコメントした。
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