ブログを開設している人なら、必ずと言っても過言ではないほど経験しているのが、トラックバックやコメントへのスパム攻撃です。
最近はアクセス制限やコメント規制が行えるサービスも増えてきましたが、それでもなかなかシャットアウトできないのが、トラバスパムです。
一昔前のトラバスパムといえば、アダルト系や出会い系、詐欺まがいなどアンダーグラウンド方面からが多々ありました。
ところが最近は、別の勢力が猛威を振るっています。
どのようなブログからあるのかといえば、amazonアソシエイトやGoogleアドセンスといった、ネットでお小遣い稼ぎ系の個人的と思われるブログからの攻撃なのです。
ブログキーワードを検索し、合致するブログの記事へ自動的にトラックバックを送信するというようなソフトがあるために、新着記事へなされるとは限らず、むしろ少し古い記事にトラックバックがされてしまいます。
誰でもお金は稼ぎたいわけですが、人に迷惑を掛けてまで儲けようとするのは犯罪の一歩手前と言ってもよいでしょう。
実際にそういうトラックバックが送信される度に、自分のブログが荒らされてしまうのは嫌だと感じる多くのブロガーが、スパムを一つ一つ削除することになります。しかも、過去の記事となるとそれを探すという手間も加わるのです。このような時間のロスを強いられるわけですから、非常に迷惑な行為なのです。
あんず攻略日記も、一日に10~50(平均20前後)の小遣い稼ぎPR系トラバスパムが送信されてきます。しかし、闇雲に消すというわけにもいかないので一つ一つブログを確認しにいって、明らかにスパムだと判断できた物を消していきます。そして、IPアドレスも分かるのでアクセス制限に加えていきます。
それがかなり面倒な作業です。みたくもない赤の他人の金儲け話に付き合わされた挙げ句、私の時間を奪われて得る物は皆無なんですから。
中にはスパム削除を諦めてしまったところや、トラックバックを受信不可にするブログもあります。それだけ、小遣い稼ぎや商材系のトラバスパムは、ブログ界の中で深刻な問題となっています。
私も行いたくはないのですが、何度もトラバスパムが送信される記事に関しては、トラックバックの受信を拒否する設定に変更しています。ブログの醍醐味は、トラックバックで繋がるというところにあるのに、その機能を閉じてしまうのはなんとも苦い思いです。
人間は私も含め、何かしらの卑しさを持っています。
特に自己利益につながることにおいては、その欲求たるや強い物です。
しかしそれは、罪悪感や人様の迷惑など考えて、良心という理性で抑止できるのが人間です。自分さえよければ、自分だけ得すればという思いで行動するというのは、社会を構成する一員として大きく間違っています。少なくとも、礼儀を重んじる日本人としての和心が欠損していると言えるでしょう。
普通のお金持ちは羨まれても、あくどい方法でのし上がったお金持ちは冷たい目で見られます。それは当然のことなのです。
人の集まる場所には、必ず禁を犯す人がいます。
その悪人のせいで多くの人々が翻弄されるのは、知能を持ってしまった人間であるが為の性なのかもしれません。
Web2.0という思考の世界はとても便利になりましたが、同時にそれを悪用する心ない人によって、不便とも感じられるというのが皮肉でなりません。