【ニューヨーク=吉野直也】岡田克也外相は21日夕(日本時間22日早朝)、クリントン米国務長官とニューヨーク市内で政権交代後初の会談に臨み、日米同盟の強化で一致した。米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の移設を含む在日米軍再編問題では、外相が見直しを提起したのに対し、長官は現行計画の履行が基本との認識を表明。両国間で議論していくことを申し合わせた。北朝鮮問題での連携も確認した。
会談冒頭、長官は「日米同盟は米国外交の礎石だ。共通の価値観などを追求するため同盟関係を深め、強化することに取り組みたい」と表明。外相は「同盟を30年、50年と持続可能で深いものにしたい」と応じた。
外相は普天間基地の移設計画について「民主党として疑問を持っている。具体的な対応は日本政府で検討する」と指摘した。長官は「現行計画の実現が基本だ」と表明。一方で「パートナーシップの精神で話し合っていく」とも述べ、議論には応じる用意があるとの立場を伝えた。
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