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北朝鮮家庭向け有線ラジオ、金正雲実名を宣伝放送

9月13日13時42分配信 聯合ニュース

【ソウル13日聯合ニュース】北朝鮮当局が7月ごろから、北朝鮮の各家庭に設置されたスピーカーから流される有線ラジオ放送「第3放送」を通じ、金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者に内定した三男の正雲(ジョンウン)氏の実名を挙げながらその資質と能力を積極的に伝えているもようだ。
 ある対北朝鮮消息筋は13日、「北朝鮮当局は第3放送を通じ、これまでは金総書記の後継者を『金大将』と呼んでいたのを、2か月ほど前からは平壌の第3放送で正雲氏の名前に直接言及してたたえるという偶像化宣伝を行っている」と伝えた。同放送は正雲氏の「革命逸話」を広めているとも聞いたという。ただ、平壌以外の地域の第3放送でも同じ宣伝放送が行われているかは確認できていないとした。
 第3放送はまた、正雲氏をたたえる歌といわれる「パルコルム(歩み)」で、「金大将」としていた歌詞を「金正雲大将」に修正し広めているとも伝えられた。
 正雲氏が後継者だという認識はこれまでは上層部を中心に広まっていたが、このように北朝鮮社会全般に知らせることで、事実上公式化の段階に入ったと受け止めることができる。
 これに関連し、先月北朝鮮を訪問した韓国のある人物は、参観地のひとつで解説員が「ここは金正日将軍様と金正雲青年大将同志が訪ねた所」と説明したのを直接聞いたという。名勝地や遺跡地などに配置される解説員は通常、故金日成(キム・イルソン)主席や金総書記が訪問した事実を主要事項として紹介する。解説員が正雲氏の名を挙げたことは、後継者認識の公式化という観測を裏付けるものとなる。
 北朝鮮の韓国担当関係者も最近では、訪朝する韓国関係者に対し「金正雲後継」について比較的気兼ねなく言及しているという。
 このように北朝鮮は内部的には「金正雲後継」を固めたとみられるが、対外的にはまだ公式発表を行っていない。消息筋や専門家らの多くは、北朝鮮が「強盛大国の扉を開く年」とする2012年ごろ、朝鮮労働党の党大会などを通じ発表するものとみている。
japanese@yna.co.kr
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最終更新:9月13日16時50分

聯合ニュース

 

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