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だけじゃないコリア:スペースアルク
 

韓国といえば連想するもの。キムチ、焼肉、ぺ・ヨンジュン?? 「韓国はそれだけじゃない!」ということで、韓国のいろんなことを紹介するためのコーナー「だけじゃないコリア」を『月刊留学生』から転載し紹介します。

2008年02月29日

TITLE:中国の朝鮮族について知る4(全4回)

■ 日本にいる中国の朝鮮族
1990年代に入ってから、急速に増えている中国朝鮮族の海外進出は韓国を始めとして、ロシア、日本、アメリカ、今はアフリカまで進出しており、その数は年々増えるばかりである。日本にはおよそ5万人の中国の朝鮮族がいると言われている。この数は、韓国(約15万人)に次ぐ順位である。

中国朝鮮族は日本語を第一外国語にしており、その上朝鮮語と日本語の語順が似ていることもあって、日本での日本語の習得が早い。そして、中国と朝鮮族の異文化の下で生まれ、そこで育った中国朝鮮族にとって、日本で受ける文化のカルチャーショックも他の外国人と比べ少ないと言えるだろう。

現在、日本には中国朝鮮族のサイト(http://www.shimto.com/)や様々な集会があるがその中でも、天池会が一番の規模である。天池会では中国朝鮮族留学生ための就職活動の説明や、中国国内にいる生活が苦しい学生への援助などをしている。このような中国朝鮮族のネットワークは、中国朝鮮族はどこにいても一つだという強い観念からできた事であり、それは国民性ではなく強い民族心からである。
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 さまざまな事情で中国に移住せざるを得なかった中国朝鮮族の祖先。数多い物語を作り続けてきた中国朝鮮族。中国という「異国」で誰にも負けない強い意地一つだけで、自らの言葉、民族風習を守りながら、積極的に中国文化を吸収し作り上げた「中国朝鮮族」というアイデンティティ。それは一つの歴史であり、新しい文化の成立でもある。
(文・呉玄弼 「月刊留学生」2004年10月号「だけじゃないコリア」より転載)

2008年01月21日

TITLE:中国の朝鮮族について知る3(全4回)

■ 朝鮮族の危機
1980年代から中国が改革開放を始めてから、中国朝鮮族は中国内の大都市や、留学、外国への出稼ぎなどで地元を離れていく人が年々多くなっている。このような中国国内での出稼ぎ、そして外国への出稼ぎは朝鮮族社会に大きなリスクを与えている。
多くの人材が国内の大都市と海外に進出しているので、地元の延辺では人材不足に直面している。とりわけ、教育レベルが高いといわれてきた朝鮮族だが、人材の流出による教員不足は教育低下の原因となり、多くの朝鮮族の子供が、朝鮮族の学校から漢族の学校に入学または転校するケースが増えている。漢族の学校に入学している朝鮮族の子供の多くは、朝鮮語を話せない。
このような問題は、まさしく朝鮮族への警鐘である。このままでは中国朝鮮族一人ひとりの、輝く延辺朝鮮族自治州の夢は本当の夢になってしまうのではないだろうか。

*次回は日本に住む朝鮮族について紹介します。(文・呉玄弼 「月刊留学生」2004年10月号「だけじゃないコリア」より転載)

2007年12月27日

TITLE:中国の朝鮮族について知る2(全4回)

■ 中国朝鮮族の現状
 今現在、中国には200万超の朝鮮族が住んでおり、その大多数が中国の東北(黒龍省、吉林省、遼寧省)に住んでいる。在中朝鮮族のほとんどは中国国籍だが、北朝鮮の国籍を持っている人が約8000人いる。この人たちは「朝僑」と呼ばれている。しかし、差別は全くなく、中国の国籍を持っている朝鮮族と変わりはない。
 中国と北朝鮮の国境地帯には延辺朝鮮族自治州まで設けられており、至るところに朝鮮語で書かれている看板がある。朝鮮族自治州のため、商店、会社などの看板をかけるときは必ず、上に朝鮮語、その下に中国語で書くと決まっている。自治州の州長も朝鮮族が就任する。しかし、州長より実権が強い共産党書記は漢族が握っている。この構成はどこの少数民族の地域でも変わりはない。これがいわゆる、「中国のやり方」である。だが、民族の差別は無く、むしろ優遇措置を受けていると言えるだろう。一人っ子政策を布いている中国だが、少数民族に限っては例外であり、第二子の誕生からは国から補助金も受けられるのである。

■ 中国朝鮮族の教育
 朝鮮族は長い間、中国で生活しながらも、決して自らの言葉、風俗を忘れることなく、文化などを守ってきた。そこには、朝鮮族は他の民族とは違う、朝鮮族ならではの根強い民族意識と教育がある。中国の少数民族の中でも、朝鮮族は教育機関が最も優れていることで知られている。朝鮮族自治州はもちろん、朝鮮族の居住地域には必ず朝鮮族の学校があり、当然ながらそこで皆、朝鮮語を勉強する。小学校1年生から、朝鮮語と中国語の2つの国語授業がある。歴史は朝鮮語で印刷された教科書で中国史を勉強するが、基本的な朝鮮の歴史も勉強している。延辺には朝鮮族の大学まで設けられており、そこで朝鮮語の研究などが行われている。また、朝鮮族は自身の民族図書館、新聞社、テレビ局まである。

*次回は、朝鮮族が抱える問題について紹介します。
(文・呉玄弼 「月刊留学生」2004年10月号「だけじゃないコリア」より転載)