2009年9月22日 19時13分更新
静岡県にある陸上自衛隊の富士駐屯地で、演習に参加していた岡山県内の部隊の20歳の陸士長が、同僚の隊員の頭を銃剣で切りつけてけがをさせたとして、殺人未遂の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは岡山県奈義町にある陸上自衛隊第14旅団の第14戦車中隊に所属する片岡淳弥容疑者(20歳)です。
陸上自衛隊第14旅団司令部によりますと、片岡陸士長は21日午後、静岡県小山町にある富士駐屯地のグラウンドで、同じ部隊に所属する20歳代の男性陸曹の頭を、銃剣で切りつけ、1週間のけがをさせたとして、殺人未遂の疑いがもたれています。
2人は、9月7日から、静岡県の東富士演習場などで行われている演習に参加していました。
21日の演習のあと、資機材な
どの片付けをしていた時に、片岡陸士長が、持っていた銃剣で、同僚の頭を後ろから切りつけたということです。
片岡陸士長は容疑を認めているということで、自衛隊では、「先輩にあたる同僚の指導方法に恨みを抱いていたとみられる」と説明しています。
自衛隊の警務隊は、犯行の動機などをさらに詳しく調べています。陸上自衛隊第14旅団の鈴木義長旅団長は「自衛官としての信頼を損なうことであり、今後このようなことのないよう再発防止に努める」としています。