海外ネットビジネス情報とインターネットマーケティング

2009年6月4日メルマガ「知的に見える3ステップ」

6月 4, 2009 by シミズ ナオキ  

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こんにちは、清水直樹です。

前回に続いて文章力の話をご紹介します。

説得力の3段論法の次は
”知的に見える3ステップ”です。

ちなみにこの考え方は文章だけではなく、
新しいビジネスを考えるとき、
アイデアを出すときにも役立ちます

■まず以下の文章を読んでみてください。

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土日は多くの人たちが花見をしていたようで、
通勤途中の公園にたくさんのゴミが溜まっていました。

日本人らしく、ゴミは一応、まとまっておいてありました。

面白いもので、誰かがある場所にゴミを捨てると、
他の人も同じ場所に次々に捨てだすのです。

別のたとえでは、置き自転車のカゴ。

誰かがカゴにゴミを捨てると、
他の人も次々とゴミが入れていき、
あっという間に目も当てられない状況になってしまいます。

こういった現象は、ゴミ捨てに限らず、様々な分野で起こり、
ブロークンウィンドウ(壊れた窓)理論といわれています。

「建物の窓が壊れているのを放置すると、
誰も注意を払っていないという象徴になり、
やがて他の窓もまもなく全て壊される」

との考え方からこの名が付きました。(wikipedia参照)

逆に言えば、軽微な犯罪をしっかり取り締まることにより、
全体的な犯罪防止に役立つとされています。

学校での教育やビジネスにもこの理論が
利用されているようですが、意外にも
私達の生活にも当てはまる現象だと思います。

たとえば普段より1時間早起きするという些細な規律。

これだけでも、なんだか時間を有効に使おうという気になって、
充実した1日が送れるものです。

または、午前中に20分程度、自己啓発系の本を読んでみる。

こうすると、午後をダラダラ過ごそうとは思わなくなります。

逆に言うと、休日だからといって、
午前中ずっと寝ていたりすると、
一日中、何もやる気が起きなくなります。

止めたいと思っているタバコも一本吸い始めると、
”まぁ、いいか”となってしまい、吸い続けてしまう。

などなど。

小さな規律を持つだけで、
生活全体に大きな影響がもたらされるわけです。
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これはだいぶ前の私のメルマガから抜粋した文章です。
理論を振りかざしてなんとなく知的に見えませんか。

実はこの文章には
”知的に見える3ステップ”
が漏れなく入っています。

■ステップ1.事象
最近見聞きした出来事を述べます。

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土日は多くの人たちが花見をしていたようで、
通勤途中の公園にたくさんのゴミが溜まっていました。

日本人らしく、ゴミは一応、まとまっておいてありました。
———————————
の部分です。

■ステップ2. 抽象化
その事象はいったい何を意味しているのか?
どんなパターンに沿っているのか?
を述べます。

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こういった現象は、ゴミ捨てに限らず、様々な分野で起こり、
ブロークンウィンドウ(壊れた窓)理論といわれています。
———————————

この抽象化ができるかどうかは、知識量次第です。
事象を見て、過去に見聞きしたどんな法則や理論が
当てはまるかを知らなければいけません。

・別の例では・・
・これはどういうことかというと・・・

というように書き出すと良いと思います。

これが出来ると知的な文章に一歩近づきます。

【注意】
犯しがちな間違いは、いきなり法則や
理論を振りかざすことです。
最初から法則や理論を持ち出すと、間違いなく
ありきたりの話になるか、つまらない話になります。

ですので身近な事象からスタートさせ、
興味付けすることが必要になってきます。

■ステップ3. 展開
人間はこの展開が苦手なようです。

展開とは、抽象化したことを別の事象に
当てはめることです。

先の文章の例でいうと、
———————————
学校での教育やビジネスにもこの理論が
利用されているようですが、意外にも
私達の生活にも当てはまる現象だと思います。

たとえば普段より1時間早起きするという些細な規律。
———————————
の部分が当てはまります。

ブロークンウィンドウ理論を
”日常生活”に展開させたわけです。

法則や理論を別の事例に当てはめることによって、
読み手は法則や理論をさらに深く理解することが出来ます。
そして自分の生活に応用できるようになります。

単純化すればこういうことです。

Aという事象で得られた法則を
Bという事象に応用してみる。

なんとなくわかりますでしょうか。
これを文章にすればOKです。

文章ではなく、ビジネスに当てはめると、

A業界で使われている法則を
B業界で使ってみる。

ということになります。

”事象”→”抽象化”→”展開”

コンサルタントの方々が行っているのは
ほとんどがこのパターンです。

もっとも頭を使うのがこの展開の作業でしょう。
ちょっとひねらないと事例が出てきません。
しかしこれができるかどうかで、普通レベルの文章か、
ちょっと読みたくなる文章になるかが決まってきます。

前回ご紹介した説得力の3段論法
”主張”→”理由”→”事例”
と、今回ご紹介した3ステップを組み合わせれば
かなり自由自在に文章を書くことが出来ます。

ぜひ試してみてください。

※実はもう一個、強力なテクニックがあるのですが、
長くなりそうなのでまたの機会にご紹介します。

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