2009年9月22日19時52分
先輩隊員を銃剣で切りつけたとして、陸上自衛隊の警務隊は22日、第14旅団(香川県善通寺市)所属で、日本原駐屯地(岡山県奈義町)にある第14戦車中隊の陸士長、片岡淳弥容疑者(20)を殺人未遂の疑いで逮捕した。同旅団司令部が発表した。
同司令部によると、片岡容疑者は21日午後2時10分ごろ、静岡県小山町の富士駐屯地で、訓練終了後に同じ中隊に所属する男性陸曹の後頭部を小銃の銃剣(刃渡り15センチ)で切りつけ、1週間のけがを負わせた疑いがある。訓練のため銃剣は研いでいなかったという。
第14旅団は7〜24日の日程で、各駐屯地から東富士演習場(静岡県)に移動して野営しながら射撃訓練などの演習をしていた。警務隊は、男性陸曹の厳しい指導に片岡容疑者が恨みを持ったとみているという。
第14旅団長の鈴木義長陸将補は「自衛官としての信頼を損なう事案であり、今後このようなことがないよう指導を徹底し、再発防止に努める」とコメントを発表した。