DNA型が捜査幹部と一致 今市女児殺害、誤って付着2005年12月、栃木県今市市(現日光市)で小学1年吉田有希ちゃん=当時(7)=が連れ去られ、殺害された事件で、有希ちゃんの遺体の付着物から採取されたDNA型が、当時の栃木県警捜査1課幹部のものと一致していたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。現場検証などで誤って付着したらしい。 遺体から採取された有希ちゃん以外のDNA型は1つだけで、県警は犯人に結び付く有力な手掛かりとみていたが、今後の捜査の大幅な見直しを余儀なくされそうだ。 県警は今年4月ごろから、足利事件で犯人とされた菅家利和さん(62)の再審請求をめぐり、被害女児=当時(4)=の下着の付着物に誤って捜査員の汗などが含まれていないか約60人分の照合を行ったところ、有希ちゃん事件の遺留DNA型と元捜査1課幹部のものが一致した。 栃木、茨城両県警はこれまで、ほかの犯罪で逮捕された容疑者や任意で協力を得た住民ら計数千人のDNAを採取し、照合作業を進めていた。 有希ちゃんは05年12月1日の下校途中、自宅近くの路上で何者かに連れ去られたとみられ、翌2日、茨城県常陸大宮市の山中で遺体で見つかった。 【共同通信】
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