(cache) 東アジア共同体を提案 鳩山首相、胡主席と初会談 - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  会談前に握手をする鳩山首相(左)と胡錦濤・中国国家主席=21日、米ニューヨーク市内のホテル(代表撮影・共同)

    東アジア共同体を提案 鳩山首相、胡主席と初会談

     【ニューヨーク共同】鳩山由紀夫首相は21日夜(日本時間22日午前)、中国の胡錦濤国家主席とニューヨークで就任後初めて会談し、日中関係について「互いの違いを認めながら信頼関係を構築し、東アジア共同体を構想したい」と提案した。両首脳は朝鮮半島非核化に向けて努力する考えで一致した。会談後、首相が記者団に明らかにした。

     首相は会談で「鳩山外交」の立場として、侵略戦争と植民地支配を謝罪した「村山談話」を基本的に踏襲する方針を表明。「お互いの立場の違いを乗り越えられるような外交、違いを認め合える関係が『友愛』だ」と述べた。同時に、日中間の「戦略的互恵関係」に触れ「もっと中身のあるものにしたい」と指摘した。

     これに対し、胡主席は(1)首脳レベルの往来を増やす(2)民間レベルの交流活発化(3)経済貿易関係強化・発展(4)アジアや世界規模の問題での協力(5)両国間に食い違いがある問題は大所高所から解決―の5点を提示した。

     東シナ海ガス田開発をめぐり、鳩山首相は「友愛の海にすべきだ」と強調し、共同開発に向けた「協定」締結を提唱。胡主席も「平和友好協力の海にしたい。大局の枠組みの中で正しい処理が必要だ」と応じ、近く事務レベルで意見交換したい意向を示した。

     胡主席は地球温暖化対策問題で、鳩山首相が打ち出した温室効果ガス25%削減の中期目標を念頭に「積極的な態度を評価する」と述べた。

     チベット問題に関して胡主席が中国の立場に理解を求め、鳩山首相は「チベットの地位は国内の問題だが、もし可能なら対話による解決を祈念する」と促した。会談時間は予定の40分をオーバーし約1時間だった。

     両首脳は中国の「食の安全」問題について、相互の信頼関係を強化する考えで一致した。中国で来月上旬にも開かれる予定の日中韓首脳会談の際に、再会談する見通しだ。首相は21日夜、会談に先立ち政府専用機でニューヨークに到着した。

      【共同通信】