【ソウル=山口真典】韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は21日(日本時間22日未明)に滞在中のニューヨークで講演し、北朝鮮が後戻りできない完全な核放棄を約束すれば、6カ国協議の枠組みで本格的な経済支援とともに「安全の保証」を提供するという構想を表明する。李大統領は日米中などと開く首脳会談で構想を説明する考え。核放棄の段階ごとに見返りを与える「行動対行動」では解決が難しいため、北朝鮮が望む「安全の保証」も示して6カ国協議への復帰を促す。
金正日総書記は18日の戴秉国中国国務委員(外交担当)との会談で「2国間と多国間の対話を通じて(核)問題を解決したい」と言明したが、自身の体制維持には米国との直接交渉が欠かせないと判断しているもよう。李大統領の提案が6カ国協議復帰の誘い水となるかは不透明だ。(01:32)