浦和戦敗因は尻だ!川崎F ACL前に反省会
国立競技場の芝の感触を確かめる中村憲剛
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川崎F、名古屋の日本勢同士が対戦するアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦は23日に行われる。川崎Fの本拠地・等々力競技場が陸上大会開催のため使用できず、国立競技場が会場となる。川崎Fは21日、試合会場で本番を想定した非公開練習を行ったが、大一番を前に関塚隆監督(48)が猛ゲキを飛ばした。
【ACL特集】
“臨時ホーム”となる国立競技場での非公開練習は約1時間。芝生とナイキ社製のACL公式球の感触を確かめ、戦術を確認した。練習前には、関塚監督が約5分間のミーティングを行い、チームにカツを入れた。
鹿島が敗れ、首位との差を縮めるチャンスだった19日のリーグ浦和戦は0―2で敗れ暫定4位に転落。ホーム不敗記録が16で止まり、ACLへいい流れをつくることはできなかった。選手を集めた指揮官は、浦和戦の2失点目の場面で数人の選手がボールに対して尻を向けていたことに言及。ボールを奪いに行く姿勢が甘かったことに疑問を投げかけた。その上で名古屋戦に向け「次はやるかやられるか。1つのプレーが結果に結び付く」と厳しい口調でゲキを飛ばした。
主将のDF伊藤は「ミーティングで気持ちが引き締まった。チームでまとまりたい」と奮起を約束したが、嫌なムードを吹き飛ばしたい思いは選手も同じだった。練習後、国立競技場近くのブラジル料理店に集結。8月29日にFWジュニーニョがチームメートを自宅へ招待したのに続き、急きょ決起集会を行った。
名古屋戦は公式戦ここ9戦6勝3分けと負けなし。とはいえ左サイドバック村上が出場停止で右股関節痛のボランチ寺田も欠場が決定的で、守備陣のメンバー構成は変更を迫られる。台所事情は苦しいが「アウェーゴールを(名古屋に)あげない。ホームでしっかり戦うだけ。それ以上、細かいことは言えません」と中村。前回出場の07年は準々決勝で敗退。川崎Fがアジア8強の壁突破へ、緊張感を高める。